カナダは、実はとても若い国で、建国わずか149年、自国の憲法ができたのがついこの間の1982年です。
カナダ自体にはネイティブカナディアンがすでに先住民族として居住していましたが、大昔にヨーロッパ人が進出してきて、今のカナダがあります。
公用語は英語とフランス語ですが、国内の大半では基本的に英語、東海岸のケベック州では主にフランス語が使われています。ケベックに行くとそこはまるで別世界で、気分はまるで外国に来たようですよ。
そんな若い国カナダ、日本やヨーロッパ諸国に比べるとあまり歴史はありません。
ですが移民が本当に多く、世界各国からやってきた移民たちはそれぞれ自国の歴史を持っていて、さまざまな価値観や世界観に触れることができます。これもカナダの魅力の一つではないでしょうか。
私はカナダに来て初めて、アフガニスタンやイラン、イラク、中東諸国から難民としてカナダに渡ってきた人、また中国から漁船で命からがら海を渡ってカナダにきた人など、見たことも聞いたこともない世界各国の本当の事情を見た気がします。同じような歳の人から聞く戦争経験には心底驚きました。
カナダは人道支援、並びに慈愛に満ちた国なのではないか、と感じます。
同性間の結婚はもちろん合法、さまざまな弱者には非常に手厚保護が用意されており、移民や難民も受け入れています。
なので税金はとっても高く、そこだけは一般市民にはちょっぴり辛いお財布事情です。
あと一つ、とっても興味深いのは、アンチアメリカのカナダ人が非常に多いということ。「アメリカとは違う」「カナダはこうだ」と非常に対抗意識を持った人が多いような気がします。
それにひきかえ、そんなことは全く気にもとめていないというった感じのアメリカサイド。
ちなみに、アメリカ英語、カナダ英語も微妙に違いますので、それを発見するのもまた楽しいですよ。
momo@カナダ