さて、オーストラリアはみなさんご存知のようにとても広大です。そのたためワーホリ中にラウンドに行こうという誘いが何回かありました。
ラウンドというのは、国内一周を旅するということです。普通はお金や装備をある程度貯め、数週間から数ヶ月で回る旅のことなのですが、せっかくワーホリに来ているのに、働かずしてさらにほぼ日本人ばかりで旅行に行くのは、楽しそうだけれど普通の観光ビザでも出来ることなので筆者はその申し出を何度か断ってしまいました。その代わり、訪れた土地で働きながら自分でオーストラリアを観光して回ろうと決めたのでした。
一人で回ることのメリットは、誰か友達と回るよりも断然沢山の新しい友達を作ることができます。筆者が回った中ではアジア系で一人旅をしている人はあまり見かけませんでしたが、ドイツなどヨーロッパの方のワーホリメーカーは男女とも一人で来ている人をよく見かけたものです。イギリスから来ている人もいました。そういった一人旅で来ている人たちと出会い、バックパッカーでいろいろな国の料理を一緒に作ったのもいい思い出になりました。
オーストラリアは12月〜1月が真夏なので、筆者が立てた計画はこのようになりました。3月から9月頃まではクイーンズランド周辺を回り、徐々に南下し11月くらいからビクトリア州、ニューサウスウェールズ州を回るという大雑把なものです。交通は、バスや鉄道で渡るのも面白そうですが、今はジェットスターという格安飛行機がセールだとかなり安く、数時間で着いてしまうので移動手段は断然飛行機がおすすめです。
3月中旬、筆者が最初に訪れた土地は、ケアンズです。一年を通して暖かく、人々もフレンドリーなので(裸足で街を歩く人を見たときはさすがに驚きましたが。)、THEオーストラリア!という感じがします。街もコンパクトでシティが好きな方は物足りないかもしれませんが、グレートバリアリーフやキュランダ村など、海や山も楽しめるので自然派アクティビティが好きな方はとても楽しめます。
筆者はスキューバーダイビングが好きなので、世界遺産のグレートバリアリーフでダイビングができるなんて夢のようでした。船に泊まりながらダイビングのライセンスが取得できるプランがあったので、とても有意義に二泊三日で豪華な食事をしながら合宿したのもいい思い出です。
仕事は、ケアンズの市内にある小さな動物園で働いていました。コアラが食べるユーカリを換えたり、フンを掃除したり、果物や野菜を切ったり簡単な作業が多かったですが、とても楽しかったです。休みの日には、スカイダイビングにも挑戦したりしました。
ケアンズの次はブリスベン、ゴールドコーストです。この二つの都市は近いのでブリスベンに到着した後、ゴールドコーストには電車で移動しました。ブリスベンは三日くらいで飽きてしまい、そのままゴールドコーストへ。気の向くままに行動できるのも一人旅の良いところです。
ゴールドコーストでは、毎日サーフィンをしながらそこで会ったオージーのカフェでサンドイッチやパニーニの仕込み、シェイクなど簡単な飲み物を作る仕事をしていました。そして、ゴールドコーストにはオーストラリア唯一のモスバーガーもあり、サーフィンをした後はライスバーガーを頬張っていました。
▶後編へ続く
ライター:mii@Aus