毎年10月の後半になると、男女ともにドレスアップした人々が多くなる時期があります。街の中で色とりどりのドレスやそれとマッチしたヘッドドレスを見ると、とても華やかな気持ちになります。筆者がメルボルンに来た当初はなんのお祭りだろうと不思議でしたが、次の年に自分も参加することになり、その実態が分かりました。
シティから少し離れたフレミントン競馬場(エリザベスストリートとフリンダースストリートの角の57番のトラムに乗ると、競馬場の前まで行くことができます。)でメルボルンカップ・カーニバルという競馬が数週間に渡り開催されるのです。今回はその、国民的イベントでもあるメルボルンカップについてご紹介したいと思います。

期間中、最も盛り上がるのが11月の第一火曜日で、その日はビクトリア州では祝日になります。日本でいうと競馬は、おじさんが行くイメージしかありませんでしたが、こちらでは、伝統的な高貴なる遊びという感じで、1861年から続く由緒正しい競馬なのです。そのためフォーマルな服装を着る決まりがあり、男女ともに12歳を過ぎたら男性は、スーツにネクタイ、女性はドレスにヘッドドレスを付けるのが一般的です。
ほとんどの会社が休日なのはもちろんのこと、シドニーでもその日は大体の会社が半休のようで、午後はビールを飲みながらメルボルンカップを観戦するという会社も多いようです。小学校でもクラスごとに競馬をするようで、本当に国民的な意味合いを持つ競馬なのだと驚かされたものです。

街の少し高級なレストランはメルボルンカップの特別なランチメニューが用意されます。華やかなドレスを着て、おしゃれなランチを食べるなんて、日本では結婚式などの時くらいしかないのでお洒落なイベントが好きな方にはぴったりのイベントです。
女性は大体高いヒールの靴を履くのですが、そこはやはりオージー。帰り際には疲れて裸足になって靴を手で持っている女性をしばしば見かけます。中には、踊ったり飲んだり疲れ果てて電車の中に靴を忘れて来てしまったという女性も見かけました。

メルボルンカップの実際の会場に行けない人でも、TABと呼ばれる場外馬券場のような場所で馬券を買うことができます。5ドルくらいから賭けることができるので誰でも簡単に参加することができます。また、メルボルンカップと同時に、その会場やシティのフェデレーションスクエアなどではフェイスペイントや子供向けのアトラクション、無料のアクティビティなどが沢山あります。

いかがでしたか?日本とは一風変わった競馬のスタイルをこのメルボルンで楽しむことができます。もしメルボルンカップの開催期間中に滞在予定なら一度参加することをオススメします!
会場に行くだけでも雰囲気を味わうことができますので、是非いつもよりお洒落をしてオーストラリアの伝統的なホースレースを楽しんでくださいね♪

ライター:mii@Aus


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