さて、今回は私たちの生活の中でとても大切なお水事情についてご紹介したいと思います。
日本では水も安く、水のほかにもお茶等の飲み物も充実しているので、わざわざ水道水を飲むことはそんなにないと思います。しかしオーストラリアはなんと、水も高いのです。
空港だとまさかの$3.90!そして筆者が先月行った某メルボルンのゴルフ場では、500mlのペットボトルの普通の水2本でなんと9ドルでした。そんなわけで水を飲むときは、だいたい水道水を飲んでいるのですが、オーストラリアでもメルボルンやシドニーは軟水なのでそこまで飲みにくいということはありません。むしろ飲みやすいかもしれないと筆者は思っています。最初は確かにそのまま水道水を飲むことに抵抗があったのですが今となっては毎日のように飲んでいます。

オーストラリアは広いので、地域によっても硬度に差があります。ブリスベンやゴールドコーストは硬水で、パースは軟水なのですが、パースのピナクルズ(ナンバン国立公園)はなんとブリスベンよりも高い硬水でその硬度は2倍以上。石灰岩の地質が影響しているようです。確かに、硬水は軟水を飲み慣れている私たち日本人には少しまずく感じることもありますが、メリットもあります。たとえば硬水にはミネラルなどが豊富に含まれていて、超の働きを活性化させ、免疫機能を活性化させます。筆者も日本にいるときは少しお値段が高めのピンク色のラベルの某ブランドの硬水を美容目的にたまに飲んでいました。健康や美容好きな人にはラッキーかもしれませんね。

また、メルボルンでは1977年に水道水へのフッ素添加が開始されました。水道水にフッ素を添加することにより、虫歯を40%〜60%抑えることができると証明されています。フッ素は歯の脱灰を防ぎ、再石灰化を促し、歯質を強化することができます。筆者は虫歯になりやすいので、このことを知ってからほぼ100%飲み水は水道水になりました笑。普通の水道水を飲んで虫歯が予防できるなんてなんかお得な気がします。

そして水関係で筆者がこちらに来てびっくりしたエピソードもあるので一つご紹介。
オージーの家庭にホームステイしていたその昔、食器などを洗った後に泡を付けたまま流さないで自然乾燥するのがかなり衝撃でした。実は世界でも最も乾燥した土地の一つとして名前が挙がるほど乾燥した土地でもあるオーストラリアは慢性的な水不足に悩まされています。そのため、節水目的でこの洗い方をしている家庭は今でも沢山あるようです。ただ、洗剤が残ったままの食器をまた使うのは日本人なら抵抗がありますよね。この問題ついてオージーに聞いたところ、洗剤が残っていることで胃もクリーンになるわよ!と。ジョークなのか本気なのか、小さいことは気にしない。さすがオージー。

いかがでしたか。歯の治療が高いオーストラリアで、虫歯が防げる水道水はなんとも合理的。ちなみに水を入れるボトルはステンレス製の物が長く使えてなおかつ衛生的でオススメです。匂いなども残りにくいのでとても重宝しますよ。

ライター:mii@Aus


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