ワーホリ目的の渡航は、最大1年まで滞在できるのがメリット。同時に、長くいるためには、ある程度の収入を得る必要があります。
今回は、気になるリトアニアでの仕事事情について、ちょっとだけご紹介します。
まず、リトアニアの月収中間値は、12,980ユーロ(≒ 12万2千円)で、雇用されて働く場合の最低月収ラインは607ユーロ(≒ 7万6千円)。これは税金が引かれる前の金額なので、日本で正社員をするよりも低いのが現状。もちろん、学位や経歴によりますが、ワーホリ渡航者の多い20代(22〜26歳)に絞ってみると、平均月収は15,449ユーロ(≒19万5千円)となります。(参考データ:Lithuania | 2020/21 Average Salary Survey)
ずいぶん安いな、と思われるかもしれませんが、物価の話で触れたように、リトアニアは全体的に物価が低いため、最低月収ラインを超えていれば、最低限の生活はできると思います。
一方、OECD(経済協力開発機構)のデータによれば、リトアニアのワークライフバランスは40カ国中6位と好成績で、残業する習慣はほとんどありません。周りを見ていても、余暇を重視し、家族との時間を大切にしている印象です。
仕事の探し方ですが、インターネットを経由してアプライするのが一般的。人脈があれば、タイミングよく紹介してもらえることも。もし現地で仕事を探す場合は、初めて会う人にも「仕事を探している」と言っておくといいでしょう。ただ、実際に現地で仕事を探すとなると、多くの職種がリトアニア語必須のため、なかなか難しいところ。中心地のレストランやホテル・ゲストハウスといった場所なら、比較的雇ってもらいやすいのかな?と推測しますが、今までのワーホリ経験者による情報がないので、何とも言えません・・・。
なお、現在は昨年11月からロックダウンが継続中(長い!)のため、観光・飲食業での仕事探しはしばらく困難であることが予想されます。スキルがある方なら、IT系・エンジニア職の求職が強い傾向にあるようですよ。
そんな筆者が何をしているかというと、フリーランスとしてライター業を中心に活動しています。おそらく多くの東欧圏ワーホリ滞在者がそうであるように、ノマド的な働き方で、外貨である日本円を収入源とすることが、今のところ一番効率がいいかな、と個人的に考えています。
実際、リトアニアでではカフェに行くと、パソコン1台で仕事をする人の姿をよく見かけたものです。
フリーランスとして活動してみたいけど、日本で生活するにはちょっと収入が心配、という方は、もしかしたらリトアニアが向いているかも? 保証は出来ませんが、ヨーロッパでの暮らしに憧れている方にとって、チャレンジしてみる価値は十分にあると思います。
ライター:のり@リトアニア
自然と手仕事を愛する人。”sumiyas”という屋号でライター、草木染、編み物などをやっています。
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