フランスで自炊する際に、日本でよく作っていたお料理の味がこちらで手に入る素材ではうまく再現できないと思ったことってありませんか?
私はフランスに来てからというもの、外食が高くつくこともありほぼ毎日自炊をしていたのですが、初めのうちはその自分の作るご飯の味にがっかりすることもしょっちゅうでした。
フランスではバラエティーに富んだ野菜や果物が多く、食材の買出しをするのは楽しいのですが、実際にそれらを買って調理してみると素材の大きさのみならず味の違いなどに驚かされることもしばしばあるものです。
キャベツの千切りサラダが食べたくなって作ってみたものの、こちらのキャベツは葉が厚くて硬くて…日本の春キャベツとは大違い!
アジア食材店でお豆腐を買ってみたものの外国産のものは日本の美味しいお豆腐の味とは程遠いものも多く…薄切り肉を使って生姜焼きでも作りたいなぁと思っても薄切り肉はスーパーには存在しないし…。
フランスでは日本と同じ名前の野菜や果物でも素材の質や味が異なりますし、よく考えればそもそもフランスと日本ではお水の質も軟水と硬水で違うのですから日本で作る味を再現するのが難しいというのも頷けます。
そこで…自分の作る料理にがっかりした私がご飯を美味しく食べられるようにと願いとった行動は…食材の買出しに行く際にスーパーで全ての買い物を済ますのではなく、マルシェや肉屋、魚屋、酒屋等、各専門店でお買い物をするというもの!
お肉屋さんで「スーパーで買うステーキ肉が硬くて美味しくなくて(!)…柔らかいステーキ肉が食べたいんです!」と言ったら「このお肉なら美味しいですよ!」と言って肉厚のステーキを出してくれたり、酒屋さんで「○○に合うワインが欲しいのですが…」と言うとすぐにいくつか候補になりそうなワインを出してくれたり、ある時はチーズ屋さんで「ヤギのチーズを食べてみたいのですがあまり癖の強くないものはありますか」と言うと「これなら食べやすいと思いますよ」と言って私の希望に合ったものを出してくれたり…。
スーパーで(これ、美味しいかなぁ?これはどうやって調理するんだろう??)などと一人で悩みながら確実でないものを買うよりは、疑問があれば各専門店でお店のプロの方からアドバイスをもらいながらお買い物する方が美味しいご飯にありつける確率がグッと高くなります!
私がフランスで生活するうちに身につけた美味しいご飯を自炊するコツ、それはは地元の人(各専門店のプロの販売員)のアドバイスに従い、日本ではあまり馴染みがなくてもこちらで一般的に使われている素材、ハーブ等をふんだんに使ってお料理をすることです!
日本食が恋しくなることもたまにはあると思いますが、日本の味にとらわれすぎずにこちらならではの素材を使ってその味を生かせるようなお料理に挑戦してみるのも、たまには良いと思いますよ!
※写真はフラワー…ではなくフルーツ・アレンジメントです!
たぬき@フランス