アイルランドは皆さんご存知のようにカソリックの国です。が、元々は、日本の神道に通じる自然崇拝の国でした。そのいい例として、ケルティッククロス。十字架に太陽がミックスされていて、キリストと太陽の両方を一緒に崇めれていました。
そのため、敬虔なカソリックといいつつ、自然崇拝的なものは今でも残っています。
例えば、悪いこと、縁起の悪いことを言ったとき、身近にある木でできたもの(机やドアなど)を軽くたたき「Touch wood」って言います。これは、木製の物の中には木の精霊が宿っていて、聞いたことをかなえてくれようとしてしまうため、「いまのうそよーん。口滑っちゃった」位の意味合いで否定します。アメリカでもこれが行われているのは、アイルランドからの移民から伝わったものだと思います。
日本でいうところの、座敷童とかの妖怪の類と同じく、ゴブリンやレプリコーンが何となく信じられてます。お年寄りの物の置忘れとか、見当たらないって時に「ゴブリンが来たんじゃない?」とか言っちゃえば一過性に済みます(室内限定)。また、眠い時なんか「ミスターノードが来てるわ」とかいいます。このミスターは眠気を催す精霊らしいです。
ところで、アイルランドにはペットショップ以外には蛇がいません。これは宣教師であったセントパトリックがボスの大蛇も含めて英国に送ったからと信じられています。そうです、アイルランド最大のお祭り、セント・パトリックスディはこのパトリックです。
ハロウィーンもアイルランドが起源です。収穫祭の時期が日本のお盆に近く、日本は先祖の霊が戻ってくるといいますが、アイルは天国と地獄の門が開き、精霊も悪魔も全てがこの世に戻ってくるということで、みんなが仮装して悪い精霊や悪魔から身を守ったというのが起源です。最近のハロウィーンはただの仮装大会になってますが(笑)
アイルランドは色々ジンクスが多い国ですので楽しいですよ。
ライター:yuki@アイルランド