アイルランドは、人口も少なく476万人しかいません。そして、教育も数年前までは医師や弁護士などの特殊な職業に結び付く学科以外は、大学も1年間30万円くらいで行けました(EUの人のみ。NON-EUは学部によりますが、日本と同じくらい)。
にも拘らず、学歴の差は大きいです。大学行ったけど辞めちゃった、大学どころか高校も卒業してません・・・という方も多いです。また、会社や職場でも、アイルランド人以外の上司の方々の英語に比べ、スペルミスが目立つのも驚きます。
地域によっては、高級住宅街や低所得者地域に分かれていたりして、治安にも大きな差が出ますが、こういった地域差でも学歴の差が出ているように思います。そして、学歴の差は、そのまま収入格差に・・・と思いきや。
アイルランドは福祉に巨額のお金を投入しており、EUの人を含む低学歴の方や仕事に就けない云々には、学費が支給され、職業支援などにも多額のお金を投入。そして、子供が居れば子供手当、日本でいうところの生活保護にあたるお金は家賃から電気代からと、ある程度網羅されるので、フルタイムの最低賃金で働いているNON-EUの人より下手したらいい生活をしています。また、この恩恵は一度受けたらチェックが甘いので、不正が凄いです。
特にジプシー対策では、ジプシー達には各国が定住化を図る目的で家から何から優先的に支援されるので、2-3か国で国から家を借りてもらい、その家を又貸しすることで収入を得ている兵も居ます。
移民にも手当てが厚いので、人種や移民だからという格差はないですが、やはり人間、一度楽を覚えると脱却するのは相当大変な様で、学校にも行かず、早いうちに子供を作り、結婚はせず同棲して、母子手当、子供手当、生活保護などの恩恵で楽しく暮らしている、というケースもあったりします。
132か国の人が住んでおり、表立った差別はほぼ見当たらない(裏ではあるかも?)ので、社会格差は国籍にはあまり関係ないアイルランドです。
ライター:yuki@アイルランド