ドイツワーホリ生活、そして日本とドイツでの二重生活を始めて、しばらくが過ぎました。
言葉の問題や、自分が外国人であることによっての面倒なことや思い通りに行かないことは多々ありますが、本当に辛くてしょうがないということにはまだぶち当たっていません。日本でもどこでも、生きるということは生活が続いて行くだけなのだから、案外そんなものなのかなと思ったりもしつつ、同時に、たまたままだ辛い思いをしていないだけかもしれないなとも思います。
ワーホリでも留学でも海外へ行く、ということになると必ず「時間とお金の無駄になる」という話が出て来るんですが(私も家族に言われました)、人生において果たして時間の無駄って本当にあるのだろうかと、私はいつも思います。無駄だったと判断出来るのは、本人が死ぬ間際でしょうね。それぐらいでなければ、海外で得たことがいつどのタイミングで効いてくるかは誰にも分からないからです。
そもそも何が自分にとって価値のあることで何が価値のないことなのか、他人には定義出来ないことのはずです。誰かの考えや誰かの価値観になるべく囚われないで考えられるようになるきっかけを得ることが、海外生活の醍醐味では無いでしょうか。
海外には「この人どうやって生きてるんだろう?」って人、本当に多いですしね! 生き方はひとつではないことを教わります。
お金に関しても、もちろん新生活を始めるにあたってある程度は掛かりますが、国内にいるだけでは出会うことのなかった人たちに出会って、それが後々自分の仕事やモチベーションに繋がれば、後々のお金になって返って来る可能性もあるのです。
海外生活をやってみてよかったことは色々あるのですが・・・。なりふり構わず挑戦出来るということでしょうか。
出る杭は打たれる日本とは違って、ドイツでは、やりたいことはアピールして当たり前という感じがあるので、ガンガンいって損は無い気がします。そして、ぶつかる問題を自力でクリア出来た時には自信に繋がるということですかね。日本では感じなくて済んだ嫌な思いとか、生活を営む上でも外国人だから面倒くさいことなどもいっぱいありますが、それを解決できた時には、「私、意外とやれるんだな」と思えます。
あとは、全く逆のことを言うようですが、人に頼ることができるということも、海外生活を始めて良かったことかもしれません。
まだドイツに来たばかりの頃、夜道で迷ってしまったことがありました。スマホの電池が無くなってしまって地図も見れず、人に聞くもうまく通じず、何となく雰囲気も良くなくて怖くて、プチパニックになってしまいました。今から考えると不思議なくらいですが。そこで、持っていたセルフォンで、数時間前に電話番号を交換したばかりの人に電話を掛けました。知り合いになったばかりの人で、日本だったら迷惑だろうとまず頼らない人です。電話で状況を伝えたところ、すぐに迎えに来てくれて、滞在先まで送ってくれました。その人とはそれがきっかけでとても仲良くなりました。
日本では、他人に迷惑を掛けず、自分のことは自分で済まさなければならないという考えが文化的にも強いように思います。でも海外だと、私のようにどうしても人に頼らざるを得ない場面っていっぱいあります。先程の私の話も、相手にとっては全く迷惑な話だと思うのですが、でもそれでいいんじゃないかとも思います。迷惑を掛けて掛けられることに慣れておく方が人間らしい生き方なんじゃないかなと、思います。私は専ら迷惑を掛ける方ですから、もっと掛けられるようになろうと思います。
ライター:ミニマ@ドイツ