どこの社会にも必ずルールが存在しますね。明確にあるものから暗黙の了解の下、存在するものまで。
ルール……と言って、まず頭を悩ますもの。それはゴミの分別ではないでしょうか。
日本も自治体によっては細かいですが、それに輪をかけてドイツのゴミの分別は細かいです。
生ゴミ、紙ゴミ、もう使えない紙、食品の容器など、空き瓶・ペットボトル、衣服や靴など、それぞれ分けます。それらをアパートのゴミ室やコンテナに持って行きます。

そう言えば、以前短期で滞在していたアパートのゴミコンテナが、アパートの裏手にあるとオーナーから聞かされていたのですが、いざ捨てる時にどこにあるか分からず、隣人に聞いてみるも分からず、ゴミを持ってウロウロした挙げ句、スーパーのゴミコンテナを見つけてもう入れてしまおうとしたところ、その一部始終を見ていた通行人にこっぴどく注意された苦い経験があります。
ゴミのことはトラブルになりかねないので、最初にきちんと確認した方が良さそうです。

ドイツで画期的だと思ったのは、ペットボトルや瓶などのデポジットシステムです。
スーパーで水や飲料などのペットボトルや瓶ビールを購入する時にデポジット料金が加算されます。値段表示の下の方に「PFAND」と書かれて表示されていて、1.5リットルのペットボトルで25セント、ビール瓶で8セントです。
飲み終わって洗ったら、スーパーに持って行き、置いてある機械に入れます。機械から出て来るレシートを持ってレジに行けば、デポジット分の現金がそのままもらえるか、もしくは買い物があればデポジット分の値引き券として使うことも可能です。確かにこういう風にすれば、ゴミ分別の人件費を割かずに、ペットボトルなどをむやみに捨てず、市民自らリサイクルしようとするので、さすがのドイツ、合理的なシステムだなぁといつも思います。

また、公共交通機関の電車にも様々なルールが存在します。
ドイツには地下鉄Uバーン、近距離鉄道Sバーン、路面電車のトラム……といくつか種類がありますが、どれも改札口はありません。その代わりに、駅やトラムの停留所で、買った切符に刻印します。
改札口が無いのなら、切符買わずに乗り放題じゃないか! とはいかず、改札口が無い代わりに検札官が時おり車内を巡回しているので、もし見つかってしまったら私の住むデュッセルドルフでは、60ユーロ(7000円ほど)の高い罰金をとられてしまいます。改札口を置かないのは、検札官を用意したとしても、改札口を無くした方が大幅な人件費の削減ができるからだそう。これまた、ドイツらしい合理性を感じます。
とはいえ、ゴミの問題にしても何にしても全て解決という訳ではなく、市民生活の中での社会課題はまだまだ存在しますが、問題解決を行うためにまるっとシステムを変えることができる実行力は感心させられます。

ライター:ミニマ@ドイツ


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