2013年の今年は、2月9日~11日が旧正月でした。韓国は、1月1日も祝日になりますが、メインは旧暦のお正月です。基本は3日間で、毎年日付は変わりますが、だいたい2月初旬~中旬ごろです。
韓国は、日本のように『振り替え休日』や『ハッピーマンデー』などはありません。したがって、今年の旧正月も日曜日が元旦にあたりましたが、土曜・日曜・月曜の3連休でした。もし水・木・金の3連休になれば、土日と合わせて自動的に5連休になるのですが。。。そうそう、うまいめぐり合わせは無いようです。(ただしサービス業などは、あまりカレンダーは関係ないですしね。。。)
日本に比べて、韓国は祝日が少ないです。GWなども無いです。毎年、新しいカレンダーが出始めると、まず最初に連休が何曜日に来ているかをチェックします。(笑)
韓国は祝日が少ないだけでなく、1日の労働時間も日本より長い気がします。労働基準法に定められている労働時間は、日本とほぼ同じである気がしますが、それ以上働いている人が多いと思います。
さて、旧正月で何をするかと言うと、『トッグク』というお餅入りの辛くない白いスープを食べることと、旧正月中に親戚一同、長男の家に集まって『チェサ』と呼ばれる法事をします。チェサは仏教徒はもちろんしますし、カトリック信者も、聖堂にも通いつつチェサもするという家庭が多いですが、キリスト教徒の中でも、教会に通うプロテスタント信者は、チェサをしない(もしくは、しても簡単にするだけ)ようです。
基本的に、チェサの料理の準備は女性たちで、中でも長男の嫁は一番かいがいしく働かなければなりません。祭壇(?)の上に並べる料理を作ってきれいに盛りつけたり、果物などをきれいに切って並べたりするのももちろんですが、法事の為に集まった親族に料理をふるまったり、お茶やお茶菓子を給仕したりしなければならず、もちろん食後の片づけ(お皿洗い)も嫁たちの仕事とされています。
仕切るのは、一般的に義理の母や父です。日本ではあまり考えられませんが、韓国では旧正月をどのように過ごしているかが結婚の条件のひとつにもなっています。
私の主人は、1人息子(長男)ですが、長男の家系(『종가집(ジョンガチブ)』)ではない上に、義理の母や親戚一同もプロテスタントのキリスト信者なので、旧正月などの祝日には何もしません。家族3人が食べるだけの料理を作って、それをいただくだけです。皿洗いも大した量ではないので、『嫁の仕事だ』などと言われた事もありません。平日に仕事を持ちつつ、せっかくの休日にチェサがあり、親戚の為に働かなければならないお嫁さん(嫁は『ミョヌリ』と言います)達は、全然休めないなと思います。本当に韓国のミョヌリの皆さん、お疲れ様です!
写真は、右側が一般的な旧正月料理のひとつ、『ジョン(おやきや小さなお好み焼きのようなもの)』です。左側は、今年の旧正月に私が作った晩ご飯です。(笑)
イロミ@韓国