日本も年によって変わるものがありますが、ドイツはその年によって祝祭日の日付が異なるということが多く、また16州ある州によっても異なってくるので、休みの日を覚えておくのは簡単ではありません。
この日に平常通り生活が回るのならば問題はないのですが、交通機関が休日ダイヤになると、途端に電車やバスが来る頻度がガクンと落ちますし、何より困るのが食料品やトイレットペーパーが運悪く底をついていたとしても、お店が全て閉まっているのでどうしようもないという状態になってしまうことです。
コンビニなどという便利な代物はよほどの大都市でない限りありませんので、カフェやレストランは営業していることが殆どなので食事は一応外食でしのげますが、やはり思わぬ出費となりますし、近くにガソリンスタンドなんかがあれば、何とか生活用品も高額で揃えられはしますが、当日に祝日であることを知ってしまったら、何かと不便なことが多いです。
また、正式な祝祭日ではありませんが、慣例的に12月24日のクリスマス・イヴと12月31日の大晦日をお休みにする商店も多くあるので、その辺りも余裕を持って買い物は済ませておいた方が無難です。
個人的な経験から言うと、州によって違う祝祭日は最初はかなり面食らいます。特に、バイエルン州の一部とザールラント州だけが休みとなる8月15日、ザクセン州のみ休みの11月20日なんかは大半の州は平日なだけに、要注意です。私が住んでいるのはバーデン=ヴュルテンベルク州という州なのですが、たまたま時間があって軽い気持ちでお隣のバイエルン州に遊びに行ったところ、何故かお店が全部閉まっていて…道行く人に聞いてみると、バイエルン州はお休みの日だった!?というのが、悲しいかな、何回かあります。。
最後に、ドイツの学校の長期休暇というのも年によって、また州によって変わってきます。日本と同じように、長期休暇の始まりや終わりなどは公共の交通機関、高速道路などが非常に混み合いますので、その時期に長距離移動をする場合も注意が必要かと思います。
元@ドイツ