当時は教員になるのがとても難しく、3度目の受験でやっと合格しました。でも配属された学校は養護学校。
それこそ、今は養護教員の免許がなければ受験さえできないのですが、その時はなり手がいなく、普通の教員が配属されていました。
全く何の知識もない私でしたが、住めば都。子供たちは素直で純粋でとてもかわいく、だんだんと養護教員が肌になじむようになってきたころ、先輩に誘われて、夏休みにデンマークへ旅行に来ました。
知り合いのデンマーク人にいろいろなところを案内されているときに目に留まるのは、自然とデンマークの障害児たちでした。そして、一番心を打たれたのが、その子たちに見ず知らずの人たちが、笑顔で話しかけていることでした。
もちろん、私たちを案内してくれた知人も話しかけていました。日本では、障害児の親たちはあまり子どもを外には出したくないし、見かけた人は、素早く去っていくのが当時の日本でした。
今はどうなんでしょう。。。
ですから、ものすごい衝撃でした。そして、テレビ番組では、自閉症の子供たちがマイクをもって有名なサッカー選手にインタビューしているプログラムなんかが放送されていたりしています。
さすが福祉国家だなあと思ったことを今でもよく覚えています。
現在、特に障害児に携わることをしているわけではありませんが、当時の養護学校の同僚たちがデンマークに遊びに来てくれた時に、デンマークの養護学校や、障害児の施設などを案内できることにとても喜びを感じています。
そして、日本でも、心豊かに障害児を受け入れてくれる国になってくれることを期待しています。
nao@でんまーく