フランスワーホリ
フランスのカンヌ映画祭の季節になりました。

フランスのテレビでは、映画祭の季節にカンヌへ観光に行く人のためのホテルのCMが流れています。フランスのテレビは、カンヌの映画特集もたくさん放映されています。

私は、カンヌに行ったことがあるのですが、海沿いにカンヌ映画祭が行われる大きな会場があり、スターがインタビューを受ける場所が設置してあります。

映画祭以外の日は、有名人が歩く会場入り口のレットカーペットで一般人も写真を撮ることが可能です。会場の周りには、ハリウッドのようにあちこちに映画スターの手形がデコレーションされています。

残念ながら、たくさんの人がその道を歩いたためなのか、誰の手形なのか分からない物もあります。カンヌは、フランスの南の普通の港町なので、観光は半日もあれば充分かもしれません。

最近のカンヌは、日本人の監督作品が多く出品されていて、カンヌも日本人の国際化が進んでいます。

最近のカンヌの映画は、どちらかというとモダンな傾向がさらに強く、哲学的な物や官能的な物が多いので、理解するのが難しい映画が多いのが特徴です。

フランスでは、毎日、様々な国の様々な時代の映画があまりCMを挟まずテレビで放映されているので、フランス人は時代を越えた映画に詳しい若い人たちが多いのに驚きます。

それだけに、アメリカ映画等の勧善懲悪やフランスの映画をもとにしたリメイク、昔の丁寧に作られた映画と比べた現代のCGの映画に対する批評は、フランス人はかなり厳しい場合もあります。

カンヌやアカデミーで賞を取ったフランスの映画「ザ・アーティスト」は、シンプルなストーリーの白黒サイレント映画でしたが、本当に素敵なフランス映画とはどんなものなのか、世界を魅了したのは記憶に新しいところです。

フランスの昔ながらの映画は、名優と呼ばれる人がいて、会話にウイットがあり、ファッションや舞台、シンプルなストーリーでありながら、フランスならではの感性が輝いていました。

最近は、世界的な傾向ですが、一時的に華やかに賞レースで注目され、流行に流されてしまう難しい複雑で退廃的なストーリーの映画が多くなってきているのは残念なことです。

賞レースに関係なく、フランスには時代を越えた素敵な映画がたくさんあるので、幅広く鑑賞してはいかがでしようか。素敵なフランス映画に、心がトキメクことでしよう。

Miyabi@フランス


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