私のフランス語との縁は、フランス語も必修科目の高校から始まり、大学でもフランス語を取りました。
ところが、先生は一人よがりの授業をしていたために、高校も大学の授業も挫折しました。数十年後、まさか自分がフランス人と結婚してフランスに移住するとは思っていませんでした。
結婚後にいきなり政府の強制のフランス語の語学学校に行くことになりました。レベルの合わない90時間の授業のみで、ビザのためにDELFの試験まで短期に課せられ苦悩しました。
日本は他の国より親切な教材もたくさんあって、電子辞書から携帯やパソコンでも自分で勉強しようと思えば恵まれています。
日本のNHKの語学講座は、基礎を身につけるには便利です。フランス語は、発音や文法が難しかったりして挫折しがちになります。一番は、授業でも教材でも自分のレベルに合わない独りよがりの解説が多いことで挫折します。
夫は忙しいので、独学の勉強方法を自分で試行錯誤した結果、日本語や英語のフランス語のテキストを複数持って、自分の今のレベルの部分を選びながら自分のペースで勉強する方法を確立しました。
また、フランスの子供用の絵本でCDがついている物を活用しています。発音や動詞の活用等は、フランスの子供が使うものは便利です。パソコンでフランス語の発音までしてくれるサイトもあるので、それを併用しています。
ビジュアルの英語とフランス語の単語が両方書いている本も便利です。ビジュアルで解説の簡単なフランスの子供用仏仏辞典もお気に入りです。また、フランス語のテレビをフランス語や英語のサブタイトルにして見る方法も続けられます。
一番最悪で駄目だったのは、DELFやDALF等の資格教材です。ビザのために仕方なく過去問の問題集をやりましたが、テストのための機械的な暗記だけで、合格しても実践のフランス語は何一つ身につきませんでした。
私の夫は語学が得意で、数ヶ国語を話しますが、資格もなく、教材も授業もほとんどなく、日本語は2年もしないで流暢になりました。夫のように、いろいろな国の文化になんでも興味を持ち、間違いを気にせず、ネイティブに積極的に話していくコミュニケーションを通じた実践的な学習は日本人には一番欠けている学習方法だと痛感しています。
Miyabi@フランス