今日はフランスのマリオネット、ギニョールについてお話したいと思います。
ギニョールは今から約200年以上前にフランスのリヨンで絹織物職工の家に生まれたローラン・ムルゲによって作られた操り人形です。
もともとは一日18時間労働という過酷な労働条件で働いていた職工を相手に日々の出来事をユーモアたっぷりに演じる大人向けの人形劇でしたが、現在となっては悪を退治するといったストーリーが定番の子供向けの人形劇となっています。
ちなみにこのギニョールはリヨンにあるThéâtre la Maison de Guignolという劇場で観ることが出来ます。（劇場のサイト→http://www.lamaisondeguignol.fr/）
私もリヨンに行った際に旧市街にあるこの劇場に立ち寄りましたが、観劇中には子供達がギニョール・コールを始めたり、ギニョールが観客の子の名前を呼んだり…アットホームな雰囲気のなかで観劇した後には舞台裏も見学させてもらえていろいろ質問できたりと、大人でも楽しめる内容でした。
フランスではこのギニョールを使ったLes Guignols de l’infoという風刺番組もあります。
時事問題や政治家をなんとも大胆に風刺する内容で（日本だったらこの類のブラックジョークは絶対テレビで放送出来ないだろうな…）と思ってしまうこともしばしば…！
さて、このギニョールについては先述の通りリヨンにある劇場で観ることができますが、リヨンまで行けない！という人でもフランス各地の公園にギニョールの人形劇がやってきて公演を行っているので 、あなたの滞在している街にもギニョールがやって来るかもしれませんよ！
たぬき＠フランス
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