日本からフランスに来て、私が何度も口にしている言葉です。
3年前までパスポートすら持っていなかった私は、日本で自分が日本人であることや自分の国籍に重い意味があるなど強く意識したり、考えたりしませんでした。
日本を離れれば、外国人(日本人)としてしっかりとした自覚がなければならないのだと痛感しました。
例えば、フランス国籍ではない国のビザ所有者は、フランス移民局(OFFI)のプログラム義務があります。
そこでは、日本では出会うことがないような多国籍の人たちがたくさんいます。「あなたの国籍は何?」とか「あなたの国はどんな国?」等、国籍や国に関する質問が飛び交います。
日本の文化について“日本人として”あなた自身、どう思っているのか?と自分の意見を求められることも多々あります。
移民局はその始まりで、フランスではいろいろな国の人たちに国籍や自分の国について質問をされることは日常茶飯事です。
その時に、自分の国について胸を張って答えられるのか?日本を出発する前に日本の文化やスピリットについて、一度は考えてみると良いかもしれません。
日本の文化についてのガイドブックに目を通す、現地のお友達にごちそう出来る簡単な日本のお料理を覚える。現地の人へのプレゼントを買う時にさえ、日本独自の文化がそこにあります。
フランスと日本の距離は約9千キロ。飛行機に乗れば、気軽に多くの人たちがお互いの国を行き来出来ます。
パソコンがあれば、リアルタイムの情報もキャッチ出来ます。しかし、約9千キロの距離は、お互いの文化や心情を本当の意味で理解しあえているのかというと、まだまだその距離は遠いようです。
フランスでは、親日家も多く日本に興味がある人たちは「もっと日本のことを知りたい!!」と思っている人たちもたくさんいます。日本人として、日本とフランスの架け橋になれるのは素敵なことではないでしようか。
Miyabi@フランス