デンマークでは女性の社会進出がとても進んでいる国のひとつですが、意外にも現首相のヘレ・トーニングーシュミットがデンマーク歴史上初めての女性首相だったのをご存知ですか?
女性政治家はデンマークにたくさんいますが(平均年齢も若い)、それまでは国家元首に女性が選ばれたことはなかったというので意外に思う人も多いのではないでしょうか。
そんなヘレ首相はデンマーク社会民主党の党首で、2011年に10年ぶりの政権交代によって首相となり、2013年の現在に至るまで国のトップとしての仕事をしています。
彼女は1966年12月14日生まれなのでもうすぐ47歳、イギリス人のご主人と二人の娘さんがおりコペンハーゲンに暮らしています。
学位はコペンハーゲン大学で政治学を取得、その後ベルギーの欧州大学院大学へ進学しMAを取得、そこで現在の旦那さんと出会いました。
その後引き続きベルギーでの欧州議会で秘書として仕事をし、政治の世界へと足を踏み入れるに至り今の地位にまで上り詰めました。
彼女の好きな色は赤で、ブランドはグッチが大好き。いつも華麗な格好に身を包んで、『グッチヘレ』とも揶揄されています。
デンマークは欧州全体に及ぶ世界金融危機の影響で今までにない程の財政危機に陥り、その状況が今でも続いていますが、首相選出当時のカリスマはかなり衰えてしまったものの、何とか現在に至るまで首相の座に就いてデンマークの政治をリードしています。
一時はヘレ首相の旦那さんが脱税疑惑をかけられたりで人気は低迷し、元首相のラース・リュッケ・ラスムセンが首相の座に返り咲くべきと考えるデンマーク人もたくさんいましたが、今現在そのラース・リュッケは外遊時にファーストクラスを利用、その時の食事代が税金から使われていることがわかり、その不透明な部分がかなりバッシングを受けていて彼は今窮地に陥っているので、彼の人気とは反比例してヘレ首相への見直しが強まっているような風潮も見られます。
なので今後首相が誰になるか、ヘレ首相がどのくらい続投できるのかは誰にもわかりません。
世論がすぐに反映されるデンマークの国内政治。デンマーク在住の身からすれば、この長く低迷している景気、なんとかして早く回復してもらいたいものです…。
ruru@デンマーク