イギリスは他のヨーロッパ諸国に比べ、治安が良さそうに感じますが、盗難などの犯罪は特に多いと言われています。
日本人は親切で平和的で、観光の際に多額の現金を持ち歩く人が多いため、スリや置き引きの恰好のターゲットにされているとか。
短期の旅行者のみならず、長期滞在中の日本人でさえ被害に遭っているので日頃から注意を心がけることがとても大切です。
犯罪の手口はいろいろですが、ロンドンTube(地下鉄)やバス、エスカレーターなどを乗り降りする際など、混雑した場所で多く発生しています。
特にロンドンの観光客が集まる場所(オックスフォードサーカス、ピカデリーサーカス、バッキンガムパレス、レスタースクエア、コベントガーデン、大英博物館など)ではスリやひったくり、警察を装った詐欺などの被害が頻繁に起こっているので注意が必要です。
スリは単独とは限らず、複数で犯行に及ぶことが多く、手口は実に巧妙です。犯行グループのひとりが何らかの方法で注意を引き付けている間に他のメンバーが貴重品を盗む、といった具合にです。
スリや置き引きの防犯チェックポイントをいくつか紹介しておきます。
・ハンドバッグなどの手荷物、スーツケースは常に身近に所持する。
・現金、パスポートなどの貴重品はボタン付きの内ポケットなどに分散して入れる。
・かばん類は取り出し口をしっかりと閉じ、身体の正面に来るように持つ。
・見知らぬ人に話しかけられても相手にしないようにする。
(もし話す必要がある場合は、その最中も常に荷物や貴重品から注意を逸らさない!)
・相手が何を言っているかわからない場合、毅然とした態度でその場を立ち去る。
・人気のないところへ決して付いて行かない。
高価な物や多額の現金を持ち歩かないようにすることも重要なポイントです。イギリス現地人は数10ポンド程度しか所持せず、会計のほとんどをカードで済ませます。
もし手持ち以上の現金が必要になったらその都度Cash point(ATM)で現金を引き出すか、会計時のカード支払い時にCash backサービスを利用するなどして必要分の現金を用意するというのが常識です。
皆できるだけ不必要に多額の現金を持ち歩かないように気をつけているのです。現金は無くなったら戻ってきませんから!
イギリスは空き巣被害も多いので、玄関や窓の施錠をしっかりし、日頃から空き巣対策をしましょう。フラットやハウスシェアをしている場合は誰が自分の部屋に侵入するかわからないので特に注意が必要です。
パソコンや携帯電話を盗まれたという話をよく聞きます。データが盗まれるのも大変な被害で泣くに泣けません!
自転車や自動車の盗難、また車上荒らしの被害も特に多いので施錠をするのもちろん、車内には何も置かないようにしましょう。また、人通りの少ない場所に駐車・駐輪しないようにするのも犯罪を避けるのに効果的です。
イギリスでの生活に慣れてくるとだんだん気が緩んでくるので、そんな時こそ気をつけましょう。ワーホリ中に被害に遭わない為にも、どうぞ気を引締めて防犯に努めて下さい。
安全・快適なワーホリ生活を過ごせますように!
カムラ@イギリス