デンマークが福祉国家と言われる所以、それは高税率です。
最近ではメディアでも取り上げられるようになっているので知っている方も多いと思いますが、住民税などを含む所得税のトータルは、住む地域によっても変わりますが平均で44.5%ぐらい。
年収の多い高所得者はこれにプラスで15%なのでなんと合計で60%(!)にもなります。多く稼げば収入よりも多い税金を国に払う必要があるという…日本の感覚であれば、最低でも44%という数字でも驚き!
これらの税金や所得額はCPRナンバーという国民総背番号制度によって一括管理されているので、デンマークでは脱税などという悪いことは間違ってもできないんですね。
これら所得税はデンマークに住む人全てにかけられるので、ワーホリメーカーと言えど人ごとではありません。
運良く仕事がゲットできたとしても、初めての給料明細を見て差し引き額にガッカリする人は多いでしょう…。ただ帰国時にきちんと手続きすれば多少なりとも返還されるケースがあるので、税務署としっかり掛け合う程度の語学力(せめて英語でも)は必須です!
この高い税金のおかげで、デンマークに住む人は無料で病院と学校へ行くことができます。みな自分の払う税金が多いので、これがどのように使われているのかに当然ながら関心があり、故に政治への関心も高いという訳。毎回選挙の投票率は8割は超えているのではないでしょうか。
デンマーク国内の消費税は一律25%。オーストラリアやイギリスなど、物品の種類によって税率が変わる訳ではなく、食品から本、服、電化製品や外での外食などに至るまで全て25%です。
デンマークに来たばかりの頃は片っ端から日本円に換算して、その度に物価の高さに驚いていましたが、こちらでお給料を貰うようになってからは物価の感覚が普通になりました。
所得税は高いですが、その分貰うお給料も高いですからね。
とはいえ現在は数十年に一度とも言える大不況中のデンマーク。仕事を得るのはかなり難しいのが現状ですので、ワーホリでお金が尽きたら働けばいい、という甘い考えで資金も半端に入国するのは危険です。
デンマークのワーホリは他の国に比べて物価が高く、仕事も少ないということを考えると、日本から十分な資金を貯めて語学力を磨いてから来るのが最良と言えるでしょう。
ruru@デンマーク