日本人とドイツ人は似ているという話はよく聞くところで、几帳面で時間やルールに正確であることが挙げられますよね。細かい部分に違いはあれど、総じて間違いではありません。
さて、今回は私達の文化の違いを『繊細さ』という観点から考えてみたいと思います。

まず『コミニュケーション』。ドイツ人はストレートな表現しかしないと思われがちですが、実際は違います。たしかにすぐにキツイ言い方をする人が日本よりかなり多いのは事実ですが、こちらにも比喩的な表現や、相手を気遣う柔らかい感情表現が沢山あります。すぐにズバズバ言う人ばかりではありませんよ、ご安心を。
大きな違いは、こちらには面倒な言い回しがないこと。遠回しな言い方をしないため、柔らかい表現でも意図が伝わります。必要のないことは言いませんし、慣れると心地良いものです。

それよりも私が繊細さにおいて大きな違いを感じる文化は『食事』『ファッション』『文房具』です。
最初に『食事』。料理の素材・料理・味・デコレーションの多様さと繊細さは日本がドイツを圧倒しています。こちらにも日本に勝る美味しいパンやチーズはたくさんありますが、料理はとても素朴で単調、ドイツのレストランはその多くが家庭料理です。そもそもの食に対する意識が違い、味覚も少ないため、皆自分の好きな物だけを食べます。そのため、日本人のように幅広く“何でも食べられる”人はほぼいません。

続いて『ファッション』。その繊細さも日本に軍配が上がります。というよりドイツではそこまで重要でないのかもしれません。
素材はほぼ綿!基本Tシャツ+ジーパン=スポーティ! 毎日着る服は、2〜3時間ゴシゴシ洗うドイツの強力な洗濯機に耐えられる丈夫で単調なものでなくてはなりません。ウールやポリエステル、カシミヤ製の服も勿論ありますが、日本のような繊細な装飾やデザインは少ないです。また体型を意識した着こなしやフェミニンといった概念が少なく、トレンドも日本よりも数シーズン遅れてスタートしている印象です。

最後に『文房具』。日本人は細かい文字を書くため比較的細めのボールペンを使いますが、ドイツ人は太ボールペンでグリグリと丸いアルファベットを書きます。
英語の筆記体と少し異なり、慣れるまで読むのが難しい…というか読めません。書きづらいボールペンのせいか、皆筆圧が強いです(笑)。グリグリ丸〜く書き進めるだけでいいため、書きやすさのクオリティは二の次…言ってしまえば“何でもいい”のです。文房具のクオリティが突き詰められてきた日本では、ペンだけでなくノート、定規、消しゴム…あらゆる文房具において、色、フォーム、使い心地を選ぶことが当たり前ですが、こちらでは日本の100円ペンようにスラスラ軽くかける細ボールペンは高級品です。

大事なのは効率!節約!
これらの違いの一角から、花より団子でシンプルなドイツ人のメンタリティが垣間見えますね。

ライター:yodan@ドイツ


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