北半球は夏真っ盛り。ドイツも日本と同様に猛暑に見舞われています。
私の住む地域は先日37度を記録し、ニュースやラジオでは十分な水分補給はもちろん、屋外スポーツは日が沈んでからするよう呼びかけられていました。
ドイツは工業大国でありながらエアコン普及率がそこまで高くありません。大きな会社やスーパーマーケットには設置されていますが、学校はまだ整備が追いついておらず、私の通う職業学校も正午には暑すぎて授業が出来る状態ではなくなり、皆でグッタリと映画を流し見しながら過ごしました(笑)。休日には多くの学生がエアコンのある図書館に勉強に来たり、屋外プールや湖で身体を冷やしたりしています。公園には水着になって横たわり日焼けする人が沢山。日本とは正反対ですね(笑)。
さて、こんなに皆が暑いと感じていても、ドイツでは一般家庭にエアコンはまずありません。こちらの気温はざっくり言うと東日本に似ていて、夏は20〜30度、そして30度を超える猛暑日が時々あるという感じで、皆、それをなんとかやり過ごせばいいと考えているようです(笑)。さらに、ドイツは日本と比べ湿度が低くカラッとしているので、ジメジメ蒸し暑いという不快感があまりありません。これがエアコンを必要としない理由の一つかもしれません。
こちらでは暑さ対策として、朝に窓を閉め、遮光熱ブラインドを下げて出かけます。それが日光熱を遮り、夕方帰宅するときには、室内は外より涼しいのです。そして夜から朝まで窓を開けて涼しい空気を取り込み、部屋(家)を再び冷やします。なんとも経済的で賢い! 簾などで暑さを凌いでいた昔の日本を思い出しますね。
それでも・・・暑い!!暑すぎてグッタリ・・・何度か「エアコンつけたいなぁ〜」とぼやいてみましたが、賛成派はゼロ(笑)。節約家のドイツ人にはそのような電化製品を取り付ける文化・意欲が全くなく、エネルギー問題が深刻化する今日、そのようなことは夢にも思っていないようです。
先日、ようやく扇風機を買い、少し過ごしやすくなりましたが、それでもエアコンへの夢を捨てきれない筆者でした。
ライター:yodan@ドイツ