ワーキングホリデーで訪れることができるドイツ連邦共和国は中央ヨーロッパ西部に位置する連邦共和制国家。国際連合・EU・シェンゲン協定・欧州評議会・NATO・G7等の主要メンバーであり、欧州”ビッグ4″の一国に数えられる大国です。1990年10月3日に東西統一を果たし、首都はドイツ北東部のベルリンです。
東側にポーランド&チェコ、西側にオランダ&ベルギー&ルクセンブルク、南側にスイス&オーストリア、北側にデンマークとそれぞれ国境を接しています。
ヨーロッパをはじめ、ここには世界中から仕事や学業を主な理由に人々が集まり、また積極的に難民を受け入れてきたことで、現在はアメリカ合衆国に次ぐ世界第2位の移民国となっています。
勿論、これまでの道のりは平坦なものではありません。日本と同様、ドイツも第二次大戦の敗戦国として近隣諸国との関係に苦労した国なのです。
日本が戦後60年以上経つ今も中国や韓国と複雑な関係が続いている一方で、ドイツは今やEUの中心国として位置づけられています。ユダヤ人強制居住地区跡の慰霊碑の前でひざまずき謝罪したブラント独元首相について知る人も多いと思いますが、ドイツは真摯に反省のメッセージを送り続け、被害者への補償を行い、歴史教育や追悼行事を通じて戦争の記憶を忘れない努力をしています。自国の歴史の失敗から目をそむけず、真正面から向き合う姿勢が、周辺諸国の信頼を回復したとも言えます。
ドイツはかって侵略をしたフランスやポーランドとの関係を戦後一早く修復しました。独ソ戦争で大きな被害を受けたロシアとも関係を強化し、EUとロシアをつなぐ架け橋となっています。
今や欧州だけでなく、世界における政治・経済的な主要国であり、文化・テクノロジー分野においても重要な指導国であるドイツ。
今後どのように発展していくのか非常に興味深いところです。
ライター:yodan@ドイツ