今回はドイツにおける英語について。かくいう私も、ドイツ語は初心者レベル。日々英語で暮らしています。

ドイツ語は、英語と同じゲルマン語系なので、文法や単語が似ていることから、ほとんどのドイツ人が英語を喋ることができます。なので、スーパーでの買い物やレストランでの注文、初対面の人と簡単な会話を交わす…日常のいろいろな場面で、英語を使ってコミュニケーションをすることは可能です。

しかし、英語が喋れるという状態と、英語を得意としているか、というのは少し違います。

私が住むデュッセルドルフでは、英語が苦手な人が多い印象です。
私からすると十分英語ができるじゃないか、と思うような人でも、私と英語で話す際には“構える”のが分かります。ドイツ語ができる人が来ると、ホッとしたような表情で、リラックスして会話をしているのをよく見掛けます。
今の職場で、何だか冷たい人だなぁ…私、何か悪いことでもしたかなぁ…と思っていたら、その人は単に英語が苦手なだけだった、という経験を幾度かしました。

日本で自分が逆の立場になったところを想像すると…例えばドイツ人がやって来て、そんなに得意ではない英語で会話をした後、日本語が話せる日本人もしくは外国人が来たら、正直ホッとしますよね。この“構えてしまう”感覚はよく分かります。
中には、日本人を珍しがって話そうとしてくれる人もいますが、なかなかこの“構える”感覚を越えて、話そうとしてくれる人は多くありません。

ベルリンでは英語だけでも生活ができる、とベルリン在住の友人から聞きます。しかしベルリンのような、世界中から人が集まってくる国際都市は特別だと思います。
(ちなみにベルリンの外国人の割合は28%。すごいですね!)
おそらくドイツの他の都市では、英語で生活はできても、その街のことをもっとよく知りたい、そこに暮らす人たちのことをもっと知りたい、そう思うと、英語だけでは限界を感じる瞬間が何度もあります。

ドイツでは、難民も移民も、語学力が不足していると判断された場合には、「統合コース」と呼ばれる、語学やドイツの歴史などを学ぶカリキュラムの受講が義務づけされます。その為、ドイツでは、移民も難民もみんな必死にドイツ語を学んでいます。本当にその国の市民社会に参加する為には、ドイツ語が必要だと感じます。ワーホリビザを利用して、ドイツと日本の二重生活を始めて数ヶ月。まさにこれが、ドイツでの課題です。
しかし、ドイツ語の習得には時間が掛かりますし、その間何も話さないという訳にはいかないので、ヘタクソな英語でもドイツ語でも、時には日本語やボディランゲージだって何でも使って、臆せずコミュニケーションをとって楽しく過ごしたいと思いますね。言葉はコミュケーションツールですもんね。

ライター:minima@ドイツ


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