未会計なのに商品を消費する、寄付する商品を買う、いならくなった服は寄付するなど日本の常識とはちょっと違うイギリスの常識を紹介します。
イギリスのスーパーには日本ではマナー違反になってしまうことも普通に容認されています。
1.バナナはほしい分だけ房からちぎる
日本では数本が1つの房になっていてそれごと購入しますよね?1本だけ欲しい場合は1本売りされているものを購入します。しかしイギリスでは1本売りされていることはありません。
イギリスではどこのカフェの商品棚にもバナナが並んでいるほど日常的にバナナを食べる習慣があります。頻繁に食べるので1本ずつ買っていては間に合わないんです。それでも小腹がすいたときなど1本単位での需要もあります。そこでスーパー側は数本の房の状態から好きな本数だけもぎ取っても良いというサービスをはじめ、そのおかげで棚には大小様々なバナナの房が並んでいます。
2.未会計でも消費していい
上記のバナナもそうですが、その他くだものやパンなど会計をする前に食べてしまってもOKなんです。ただし会計時に食べたものを提示してちゃんと料金を払わなければなりません。ときどきスーパーで見かける光景ですが、日本人の感覚からすると真似しがたい人も多いと思います。
イギリスでは社会支援やボランティアが活発に行われていて、個人でもいつの間にか活動に参加しているほど気軽に行なえます。
3.社会支援と食品廃を改善するフードバンク
スーパーの一角にはフードバンクというコーナーがあります。これは賞味期限が近くなったものや自分たちが食べられないものなど、まだ食べられるのに廃棄する予定だった食品を貧しい家庭やホームレスの人達に届けるサービスです。
もったいないという概念があまり浸透していないイギリスでは食品廃棄を減らせて困っている人たちへの支援を両立できる取り組みとして広まっており、寄付をするためにわざとその分を買う人もいるほどです。もしいらなくなった食品があればぜひフードバンクに寄付して下さい。
4.チャリティショップで買い物しながら貢献できる
イギリスの街にはそこかしこに様々なボランティア、または支援団体と協力しているチャリティショップを見かけます。取り扱っている商品はすべて寄付された服や雑貨が主で、寄付されたものは値段が付けられ再びあたしい持ち主の手に渡り、代金はそれぞれが協力している福祉団体の収益になります。
このようなチャリティショップは政府から厳しいチェックと監視を受けて決して不正がないように運営されています。
いわゆる古着屋のような感じで、日本だと買い取りで少しでもお金に変えようとしますが、イギリスでは無料で服を寄付するという部分にもともと根付いているチャリティ精神を感じます。意外なことにこちらで扱っている服のほうがお店で売っているものより安く、殆どが1点ものなのでファッションに個性を出したい人にぴったりなんです。
服を買うときは1度チャリティショップを覗いてみてください。
ライター:サカイアヤ/旅する海外フリーランス@イギリス