イギリスの国民的なスポーツと聞くと何を思い浮かべますか? サッカーやテニスはすぐに思い浮かびますが、その他にもラグビー、クリケット、競馬が代表とされます。
今回は日本人に馴染みのあるサッカーとテニスについて紹介します。
・サッカー
サッカーはイギリスを起源とするスポーツで、1863年にThe FAという機関がルールを整備してやがて世界中に広まりました。
イギリスではフットボールと呼ばれ、毎年好きなスポーツBest3にランクインするほどイギリス国民に愛されているスポーツ。イギリスにはアーセナル、リバプール、マンチェスターユナイテッドなど世界的に強豪チームが居を構えていて、10以上のプロチームのうち5チームがサッカー界最高峰の試合のプレミアリーグに加盟しています。試合は総当たり戦で毎年8月に開幕を迎え翌年春まで7−9ヶ月に渡って開催されるプレミアリーグでは試合日の発表がされた直後からチケットが完売になるなど、イギリスのサッカー人気は日本以上かもしれません。
試合観戦では顔一面にフェイスペイントをしたり、チームのフラッグをマントのように体に巻き付け声の続く限り声援を発するファンが多く見られます。プレー中は個人個人が声援を送ったり、敵味方のゴール時は特段大きな声で声援やブーイングをしますし、時には会場全体がウェーブを送るなど大勢の人たちとの一体感が楽しめます。
・テニス
フットボールと同じくらい人気があるのがテニス。18世紀から19世紀にかけてイギリスに定着し、徐々に姿を変えて今のスタイルになりました。
テニスと言えば四大国際大会の1つである全英オープン(ウィンブルドン選手権)はあまりにも有名ですね。毎年7月に2週間ほど開催され、世界中から名だたる競合たちが一斉にウィンブルドンの街に集結します。試合はトーナメント制で一度でも負けてしまうと表彰台に上がれないシビアな制度です。
試合観戦時はサッカーと違い、みんな静かにラリーを見守ります。得点が入ると応援する側とそうでない側が公平に拍手を送る紳士的な対応をします。公園ではプロの選手を目指す小さな子供から健康のために体を動かす大人までたくさんの人が毎日テニスに励んでいる姿が見られます。
私達が相撲を知っている外国の方に親近感を持つのと同じように、彼らも自分の国のスポーツやその歴史を知っている人に親近感を持ってくれます。イギリスには老若男女問わずスポーツ好きの方が多いので、知っていると喋るきっかけになったりより仲良くなれますよ。
ライター:サカイアヤ/旅する海外フリーランス@イギリス