ノルウェーに住み、日本に帰ってくるといつもいつも感じる事、それが「時間の流れ方が違う!」「日本の時間の流れ方は早い!」という事。
バケーション(楽しみ)で帰ってくるのだから当たり前でしょ?と思うかもしれませんが、それだけではなく人々が過ごしている時間がとても、せわしなく見えてしまうのです。
カフェやお店に行くと、ゆっくりできないなぁといつも思います。その理由を少し考えてみました。
日本では、お店に入る時や出る時、間違いなく店員さんが何か言葉をかけてくれます。入店時は決まって「いらっしゃいませ」「こんにちは」、出店時は、何も買っていなくても「ありがとうございました」「またおまちしております」など。接客の仕方が違う事は、他諸国と比較される際よく言われる事ではありますが、時々やりすぎじゃない?と思ってしまうこともあります。
ノルウェーでお店(アパレルやインテリアなど)に入ると、笑顔でHei(ハイ!)と言われ、その後「何かあれば声をかけてね」と、一言言い残して去っていきます。一方で、日本は、最近のトレンドから始まり、何を探しているのか?今日の天気に至るまで!お話ししてくれます。日本では、セールストークとしてその様に接客する事が普通であり、せっかく来店したお客を放っておくなんてチャンスを逃してる!と思うのかもしれません。
ノルウェーのカフェでもセールストークはあまり聞きません。カフェにしろアパレルにしろ人件費が高いので、最低限の人数しか出勤していませんし、雇いません。そのせいか、カフェで5人待ちなんて普通です。5人に対して、バリスタが1人でさばきます。キャッシュレス社会のおかげで、レジも簡単でミスもあまりないのかもしれません。 一方で、日本のカフェやレストランは、「この時間帯にこんなに人数必要!?」と思うほど、人員配置されている気がします。人件費が北欧と比べ安価なのは分かりますが、それ以上に「お客様にとって何が一番快適なのか」を、追求した結果だと思います。日本人は、自分で片付ける事を知っているので、飲み残しのカップがテーブルにそのまま放置になるなんてあり得ない!と思うかもしれません。ノルウェーのカフェでは、飲み終わったカップをそのまま放置することは結構普通です。なんなら、飲み終わったカップが置いてあるテーブルに自分が座りたいから、その他人のカップをレジまでもっていってあげる事も普通です。
話が少しそれましたが、カフェ・スーパー・レストランで待つ事が当たり前なノルウェーでは、あまり人々が、せかせかしていない様に思います。カフェでもゆったりできます。その理由がどこからきているのかは、まだまだ深いお話になるのですが、要員の一つに「待つ事が当たり前」になっている気がします。そして、待っている間にせかせかしていないし、お店でもゆっくり自分のペースで買い物できているからかもしれません。
ライター:森永@ノルウェー