ノルウェーを始め北欧諸国の考え方だと思いますが、「誰も誰かより偉くはないし、そう思うべきではない」というコンセプトがあります。
例えば、アメリカなどではリーダーシップを取ることは良しとされていますが、ノルウェーでは、皆が平等で皆が同じである。というコンセプトのもと、国民性が確立されてきたように思います。
日本でいう「出る杭は打たれる」まではないですけど、基本的には「協調性」というものを重んじています。
ちなみにこのコンセプトは、私が大学にいる時に、大学の先生から教えてもらいました。ただ、アカデミックの場所では、協調性を重んじる国民性ではありますが、個々の意見もしっかりと発言する人が多いように思います。
ノルウェーの税金の高さは有名ですが、デンマークの税金も中々高いです。そこで、ある国のレポーターがデンマークに行き、街中でインタビュー調査をしました。
インタビュアー:「これだけ高い税金を納めることに抵抗はないのですか?」
との質問に対して、街中の人は:「それだけ恩恵を受けているから、なんとも思わない」「むしろ、お金を納めたぶんだけ、国が制度を整えているから、喜んで払うわ」という人まで。他にも、「お金があってファンシーな車を買うよりも、一般的な車を買って人並みに生活し、将来に不安がない方が、よっぽど価値があるよ」という人までいました。
日本でも消費税が8パーセントから10パーセントに上がるようですが、先進国のパーセントとしては低い印象です。ただ、納めたぶんだけ国民に還元していないのであれば、国民は喜んで納めないと思うのです。。。
ノルウェーをはじめとする北欧は、国が国民から信頼を勝ち取っている結果、税金を安心して納めてくれる社会が出来上がっていると思うのです。 これから、ワーホリに行く方、どのようにノルウェーで税金が使われているのか注目するのも楽しいかもしれません♪
ライター:森永@ノルウェー