ノルウェーの恋愛観は、日本人からすると少し理解し難いものかもしれません。
私の周りにはノルウェー人と海外で出会って、ノルウェーに渡って来た人たちが多く、彼ら・彼女らの出身国はアメリカ、ペルー、ブラジル、コロンビア、スペイン、スウェーデン、フランスイギリスなどなど・・・。

その中で、多くの人が口を揃えて言う「ノルウェー人の恋愛観」をお話ししようと思います。

ノルウェー人は、どちらかがどんどんリードして行くという恋愛よりも、平等な立場(常にイコールの立場)で恋愛しているように思います。ノルウェー社会では、「男女平等」がとても進んでいる国なので、男女ともに働き、男女ともに育児や家事をします。それが可能な社会の体制が整っているという事もありますが、それ以前にほとんどの人が、「男女平等」という共通の価値観を共有できている結果だと思っています。この結果が、ノルウェー人の恋愛観にも繋がっているの様な気がします。

また、ノルウェーでは恋愛に関して個人主義の色が強いと思います。つまり「その時の自分の幸せ優先」という考え方が強いということ。理性よりも本能優先というか、お付き合いしている人がいても、目の前にビビッときた相手がいたら、ふら〜っとそっちに行っちゃう感じです。(*もちろん全員ではありません。)
なぜそうなるかというと、個人的には「お付き合いしている人に対する意識」の違いだと思います。この国では、今離婚したからと言って、相手が路頭に迷うことはそうそうありません。基本的にお互い収入がしっかりあるからです。もし、仕事ができない場合は、国がちゃんと援助してくれる。(なんとノルウェーには、離婚した後に休みを取れる制度もあります。)また、「喧嘩ばかりするくらいなら別れて別々の道を行った方が、お互いのためにいい」という考えです。日本でよく言われている「子供のために離婚するのは・・・」は、この国では離婚しない理由にはなりません。

これまた当たり前ではありますが、もちろん全員ではありません!!!!が、お付き合いしている人、もしくはパートナーではない人に気持ちが移ってしまったから、離婚・別れというのは、残念ながら結構よく耳にする話です。クリスマスや、イースターになるとリュックを背負った子供達が一人で電車や飛行機に乗っている姿をちらほら見かけます。今年のクリスマスは、お父さん側の家族と、来年は、お母さん側と…という感じです。

事実婚(サンブエール)という選択肢もあります。様々な条件はありますが、一度離婚を経験したカップルは、こちらの事実婚を選択する傾向が多いように思います。また、結婚しないまま子供を授かるカップルもいます。結婚という形にこだわっていない人が多いなぁという印象です。

ただし、国際結婚したカップルは、相手側の国の恋愛観や結婚観を共有している場合が多いので、上記に書いた事は当てはまらないケースが多いかもしれません。

ライター:森永@ノルウェー


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