デンマークは皆さんがよく知っていられるように、『幸福度世界一』の国です。では、なぜ幸福度が世界一なのでしょう。
理由として考えられることは、まず労働時間が短いこと。フルタイムで働く人でも週に37時間。そして日本と違うことは、上司がまだ居ようと自分の仕事が終わり、勤務時間が過ぎればさっさと帰宅。またデンマーク人の朝は早く、8時から出勤する人もいます。そんな人は5時には家路につき子供やパートナーとの時間を楽しみます。特に金曜日は昼過ぎには帰路に向かい、長い週末を家族とのんびり過ごす人が多いのです。仕事帰りに一杯!なんていうのはまずありませんね。
また、女性の社会進出が70%を超えるのも世界一。産休や育児休暇もきちんと整備され、また、生後約6ヶ月から預けられる保育所がそれぞれの市にあるので、出産を機に退職することもなく、再び元の職場に戻ることができるのです。
一方で国の援助があるというのも、そもそも税金が高い。消費税は25%、所得税は40〜60%。なのに国民はとやかく言わない。それは、この税金が高いために、出産にかかる費用から死亡するまで医療費はタダ。老人施設や在宅介護もタダ。幼稚園は有料ですが学校は大学までタダ、といったように、国民への保障が充実しているのです。もちろん病院にかからない人もいるでしょう。でも、そういう人たちは、何かがあっても大丈夫!という安心のために税金を払っているのだとか。。。
日本のように税金の使われる道がわからないようでは、このような高い税金に文句を言う人ばかりでしょう。ですが、国民のために使われているというのが目に見えているのは、安心ですよね・・・といったところが、幸福度世界一と言われる理由だと思うのです。
しかし! 注目してもらいたいところが二つあります。
まず一つ目は『抗うつ剤の摂取量が世界でもトップクラス』だとか。確かにうつ病の人の話を頻繁に耳にします。これには日光を浴びる量、つまりビタミンDの摂取量が少ないことが関係しているといいますから、冬の長いデンマークでは考えられることかも。
でもでも、二つ目の『離婚率が50%』。また、今のコロナ禍で離婚した人が1万件以上もあります。なぜこんなに離婚率が高いのかについては、女性が強いからだという人もいますが。。。。。確かに女性の社会進出は、極めて高いですし、社会保障が充実しているため自立できる。価値観の合わなくなった人と無理して一緒にいるほうが幸福ではない、と言われれば、それまで。
うーん、考えるところだ。でも、本当のところはどうなんでしょう。。。
ライター:nao@でんまーく