12月に入り、日中の気温はマイナスを行ったり来たりの日々。この時期になるとリトアニアでは町中がクリスマスモードに入ります。スーパーやショッピングモールではクリスマス関連の商品がずらりと並び、お店や通りの外観はきらびやかなデコレーションに包まれます。

ですが、今年はパンデミックの影響で、クリスマスマーケットは中止に。さらに7日には、12月いっぱいまでのロックダウン再延長が決定されました。
厳しい人数規制も追加され、いつもなら家族や近所の人も含めてぎやかに過ごすのが定番なリトアニアのクリスマス、今年は静かムードになりそうです。

普段のリトアニアのクリスマスは、24日から26日にかけてお祝いされます。特に24日のクリスマス・イブは大事な日で、Kūčios(クーチョス)と呼ばれる肉厳禁のクリスマス・ディナーが家族や招待者、そして亡くなった人の魂に向けて振舞われます。
このクーチョスでも食べられる、リトアニアのクリスマス定番のお菓子が、Kūčiukai(クチューカイ)。けしの実入りの小さなクッキーで、この時期どのスーパーに行っても必ず売られています。筆者もさっそく試してみましたが、素朴な味わいで、どこか懐かしさすら感じられる食べやすさ。

そんなリトアニアのクリスマス、今年はマーケットこそ中止になってしまいましたが、首都ヴィリニュスでは、24メートルにも及ぶ巨大クリスマスツリーのイルミネーションが、例年通り大聖堂広場でお披露目されています。
毎年その美しさで注目を浴びるリトアニアのクリスマスツリーですが、壮大な電飾で施すクリスマスツリーの電気消費量は半端じゃないはず。が、今年のビリニュスのツリーライトはエコを重視し、古いコーヒーかすを利用して電力がまかなわれているとか。
いくつものパネルで構成されたツリーの中心に、伝統的な装飾が施されたもみの木が佇むデザインは「どんなことがあっても、クリスマスはいつも通りやってくる」というメッセージが込められています。

最近までは静かだった町のお土産屋さんも、少しだけ活気を取り戻したようで、贈り物を求めてぽつぽつとお客さんが店内に入っていくのを目にするように。
大切な家族と実際に会うことは難しくても、郵便で贈り物を送ったり、オンラインで家族一緒に過ごすなど、リトアニアでは新しいクリスマスの形が生まれそうな予感です。

ライター:のり@リトアニア
自然と手仕事を愛する人。”sumiyas”という屋号でライター、草木染、編み物などをやっています。
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