海外に住み始めた直後は、現地生活に慣れるのに大変なので後回しにしがちですが、少し落ち着いた時にふっと気になるのは、ゴミ出しルールかもしれません。地元の方には当たり前でも、ゴミ出しの日や分別方法はローカルルールがあって、ちょっと分かりにくいことが多いようです。
日本のゴミ出しは、ゴミの種類によって回収日が指定されていることが一般的。共有のゴミ捨て場を備えているマンションなら比較的自由にゴミ出しができますが、多くの場合はゴミ出しを忘れてしまうと次の回収日まで待たないといけないことも。
一方で、デンマークでのゴミ出しはとっても簡単。地域ごとにゴミステーションがあるので、好きな時に放り込むだけ。年中無休なので、年末年始も気楽にゴミ捨てができるのが良いところです。
ただ、写真からも分かるようにゴミステーションの見た目は意外に小さい。頻繁に回収しに来ないとすぐに満杯になってしまうサイズなのですが、そんな頻繁に回収しているようには見えません。
ですが、実際のゴミ回収の様子を見かけて、謎が解けました・・・というよりも、びっくり！
なんとっ！ゴミ箱が空を飛んでいる！！
実は、ゴミステーションには地中に大きな箱が埋め込まれていて、ゴミ回収の時は地中の箱ごとクレーンで持ち上げて、トラックにポイっと放り込む仕組み。
おまけに、回収作業はたった1人で行うようです。回収トラックから降りると、手元のリモコンでクレーンを上手に操作して2分程度で完了（下写真の左にいる黄色い服装の人が回収作業者です）。再びトラックに乗りこみ、次のゴミステーションに向かって行きました。なかなか効率的だぁと感心しちゃいました。
ちなみにゴミの分別の基本は、①燃えるゴミ、②紙類、③ビン・カン・プラスチックの3種類。ビン・カン・プラスチックは一緒に回収してリサイクルセンターで仕分けをするので、ゴミ出し時点できめ細かな分別をする日本より効率が悪いようです。この点はステーションを設置しないといけないデンマーク方式のデメリットですね。（進んでいる地域ではビン・カン・プラスチックを分けたり、生ゴミ専用のステーションを用意したりしているところもあります）
デンマークの空を舞うゴミ回収、リアルに眺めると面白いので、機会があればぜひ観察してみてください！
ライター：ひぐち＠デンマーク
デンマークで2番目に大きい都市 オーフス在住。デンマークでの日常や働き方を毎日noteに投稿しています。北欧の人が隠し持つ地下倉庫のリアルを紹介する「北欧の暮らしはそんなにミニマリストではない説」がおすすめです。
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