デンマークは税金が高い福祉国家として有名ですが、実は罰金も多い国。

僕がいるオーフス市は人口35万人程度の小さい街ですが、在住外国人が比較的多いので、定期的なお茶会や飲み会などの集まりがあります。そのような集まりで盛り上がる話題がデンマークの罰金自慢。愚痴りたい気持ちもあるからでしょうか。みんな武勇伝のようにシェアしてくれるので、なかなか罰金自慢は終わりません (笑)。

正直、地元のルールは外国人にとって分かりにくいので、ちょっとしたことで罰金を科せられちゃう外国人はやっぱり多いと思います。特に、デンマークに来たばかりで右も左も分からない頃が一番危ない。

さて、よく話題に上がる罰金をリストしてみると・・・

 図書館の本の返却延滞金(1週間ごと) 20クローネ(約350円)
 横断歩道の赤信号を無視して渡る 700クローネ(約12,000円)
 チケットを買わずにバスや電車に乗る 750クローネ(約13,000円)
 自転車レーンでなく、歩道を自転車で走行する 750クローネ(約13,000円)
 夜間にライトを点灯しないで自転車を走行する 750クローネ(約13,000円)
 (自転車も車と同様に右側通行なので)道路を自転車で逆走する 1,000クローネ(約17,000円)
 酔っぱらった状態で自転車に乗る 1,500クローネ (約2,5000円)

などなど結構多い!

日本の道路交通法でも横断歩道の赤信号無視は違法のため、罰金の可能性がありますが、実際に適用されたケースはあまり聞いたことがないと思います。でもデンマークでは、赤信号の横断歩道を渡って、お巡りさんに見つかっちゃうと本当に罰金を科せられてしまいます。

そして、自転車大国デンマークでは自転車に関する罰金もたくさん。日本ではあまり厳しく取り締まられていませんが、歩道を自転車で走行すると罰金です(写真のように多くの場所では歩道と自転車レーンが分かれています)。他にも、ライトやブレーキの整備を怠ると罰金、車と同じように右側通行を守らないと罰金、一方通行の道路を逆走すると罰金・・・。

一度罰金が科せられると、デンマーク版マイナンバー(CPR番号)で捕捉されてしまうので、ほぼ確実に支払う必要があります。しかも期限内に罰金を支払わないと、督促される度に延滞金が追加されるというペナルティも!

これらの罰金は観光客にも容赦ないので、デンマークを訪れる際には気を付けましょう〜。

ライター:ひぐち@デンマーク
デンマークで2番目に大きい都市 オーフス在住。デンマークでの日常や働き方を毎日noteに投稿しています。日本とデンマークの会社員比較をしている「デンマークのヒュッゲな働き方シリーズ」がおすすめです。


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