コロナ禍で、日本では婚姻届や離婚届などのオンライン化を目指しているというニュースを耳にしましたが、デンマークでは、すでにオンライン化が進み、さまざまな手続きがスマートフォンひとつで済んでしまいます。そんなITが進んだデンマークでも、コロナ禍で私たちの生活に影響を与えたものがいくつかあります。
まず1つ目は、働き方。今までは、出張で海外に出かけていた人も少なくなかったのが、会議のオンライン化でデンマークにいながら、しかも自宅にいながら会議に参加することが可能に。もちろん普段の仕事をリモートワークに切り替える人も少なくありません。なので交通費の節約が半端ない!
一方で、実際にテーブルを前に会議しているのと、画面で会議をしているのでは、意見の交換がスムーズにいかないこともしばしば。これはネット環境の改善、機器の改善で解消される期待もあります。
2つ目は学校のオンライン授業。これには問題がかなりあります。殆どの子供がスマートフォンやipad等を所持して、大人顔負けで使いこなしますが、画面の前での授業には全員が積極的には参加できません。これはデンマークの授業では体験型が多いため、画面の前に座って課題をこなす授業には、あまり慣れていないからです。
さらに消費生活にも変化があり、デリバリーやテイクアウトが普及して、おうち時間が増えて、無駄に買い物をすることも少なくなりつつあると言われていますが・・・これは、少し疑問。
片手にスマートフォン生活が当たり前になっていますが、やはり人とのつながりをみんな求めています。だから、若者は週末のパーティに繰り出し、再び感染が増加傾向にあるのが問題になっているのですが、再び厳しい規制のある生活に戻るのも難しいようです。
ライター:nao@でんまーく