デンマークは先進国では珍しく、食糧自給率が100%以上の農業大国です。特に畜産・酪農が盛んで、豚肉はデンマークの主力輸出品目の1つ。日本でもハムやソーセジなどの加工食品にデンマーク産の豚肉が人気だそうです。
スーパーでは、ちょっと厚めにスライスされたバラ肉が売られているので、塩を振ってからフライパンでカリッと焼くと福岡の豚バラ串のように美味しく食べられます。ロース肉も肉厚で、ソテーにするとしっかりとした味わいで肉好きにはたまらないでしょう。
でも、料理の前にビールでちょっと一杯・・・。そんなシチュエーションでオススメなのが、デンマーク版「かっぱえびせん」的な国民スナック。
その名も、Flæskesvær (フレスケスヴァー)!!
豚の皮をラード油でカラッと揚げたスナックで、めちゃくちゃビールに合うおつまみです。
カリカリの食感に加えて、口の中にジュワッと広がるお肉の香り、そしてちょっと強めに効かせた塩味がたまらなく、ビールが進むこと間違いなし!
フレスケヴァーは、19世紀ごろのデンマークで国民食として広がり、現在はどこのスーパーでも、スナックエリアで必ず見かける商品です。
ちなみにライバルはポテトチップス。実はデンマーク内では、フレスケスヴァーとポテトチップスのどちらが、よりヘルシーかどうかで論争があるそうです。
ポテトチップスはポテトが原材料なので、炭水化物が多いおやつです(その代わり、脂質は少なめ)。一方で、フレスケスヴァーは豚が原材料のため、炭水化物はほぼゼロ。ただ脂がのっている豚皮を使うので脂質が多いのが難点。
要は炭水化物と脂質のどちらが健康に悪いか問題なのですが、コペンハーゲン大学とオーフス大学の調査でもまだ結論がでていないため、お酒の席で議論になることもあるそうです (笑)。
スーパーで気軽に購入できるので、ぜびデンマークのビールのおつまみとして食べてみてください! お土産としてもオススメです。
ライター:ひぐち@デンマーク
デンマークで2番目に大きい都市 オーフス在住。デンマークでの生活や日常を毎日noteに投稿しています。欧州で味わって欲しい果物を紹介している「欧州に来るなら絶対に食べてほしい (果物編)」がおすすめです。