私にとって、やはり初めて住んだリヨンの街は、生涯忘れられません。フランスでは、二番目に大きな街ですが、日本の仙台市より小さいのは驚きです。
日本人の作家の遠藤周作や永井荷風等、リヨンに関わりがあった日本の有名人もたくさんいます。先日、日本人のパリコレの世界的に有名なモデルだった山口小夜子さんも、リヨンのオペラ座で舞台をしていたことを知りました。
天皇陛下が皇太子の最後のご公務で数年前にリヨンにお立ち寄りになったのも記憶に新しいでしよう。
文化だけではなく、教育でも頻繁に日本との交流がたくさんあることに驚きます。
リヨンは、ローヌ川とソーヌ川の2つの大きな川があり、たくさんの大きな船が行き来している美しい光景が特徴です。
筆者は、ソーヌ川の目の前に住み、川沿いのマルシェに行き、またソーヌ川の目の前に語学学校があり、いつも川は身近でした。
街は旧市街とモダンな地域に分かれていて、トラムや路面電車、地下鉄、ケーブル、バスで、簡単に行き来が出来ます。旧市街は、ユネスコの文化遺産指定です。そこに住んでみると、踏みしめる床一つにも歴史の重みを感じ、かなり気を使いました。
リヨンは、頻繁に語学の日本の番組の舞台になったりしますが、見どころがたくさんあります。もともと銀行がたくさんあり、モダンな地域は大きなモールや近代的なモダンな建物が今も増えています。この地域は日本の都市に似ていて、買い物の物足りなさは全く感じませんでした。
住んでいた旧市街の中心地は素晴らしい観光地で、演劇人形で有名なギニョールの店も、有名なカテドラルやローマの大遺跡も、市庁舎等もすべて歩いて散歩出来る所でした。
また、星の王子様のサン=テグジュペリの生家や記念日のあるベルクール広場を良く筆者は、うろちょろしてたのですが、そこではたくさんのイベントがありました。
中国の店がたくさんある場所もあり、日本食に必要な材料も手軽に買いにいけましたし、リヨンは人も多く生活面では問題もあって苦労はしましたが、それだけいろんな人たちに会い、いろんな経験が出来ました。
今はコロナのためにいろんな規制がありますが、これが終われば、街も変わらず活気を取り戻すでしよう。
リヨンは住むチャンスがあれば、とても素晴らしい街ですが、旅行で立ち寄るだけでも素敵ですよ。
ライター:Miyabi@フランス