フランスでの生活は筆者の芸術に対する考え方を根本からガラリと変えました。

フランスはでは自称アーティストが多いのですが(笑)、日本では才能がないからとか、恥ずかしいからとか、表だった芸術活動には躊躇がありましたが、今は人前でも躊躇すらありません。筆者自身、芸術的な趣味はあっても、フランスに来るまでは深く考えたこともなく、新しい芸術活動をしようとも思ってませんでした。ところが、フランスでは芸術的な特技が多少でもある人は、なぜか大切にされたり、尊敬されたり、続けたり、それを発展させるように後押しされるのです。

そして筆者の芸術的な趣味範囲は、大きく広がりました。音楽、絵、ソーイング、文学等の創作活動的などが、新しい自分の趣味能力として劇的な進化を遂げました。物や一時的な娯楽では得られない、後悔ない自分に適した時間の使い方が良く分かりました。

また、特に音楽についての考え方はガラリと変わりました。フランスの音楽は、すばらしければ時代にも老若男女関係なく、大切に人々に受け継がれるのだということです。
フランスのテレビは、映画はもちろん、知的な番組だらけですが、音楽番組は時代に関係なく、フランスに限らず、様々なアーティストのドキュメンタリーがたくさんあります。ジョニー・アリディは亡くなるこの前まで、70歳でも現役バリバリでした。国民的なスーパースターのジョニーは今も変わらず、国民の誇りです。

こうして筆者も過去の素晴らしいアーティストたちの素敵さにも気がつきました。例えば日本でも1960年〜70年代あたりは英語だけではなく、フランス語やイタリア語の素敵な歌を訳し、国民的な大スターが素敵な装いで歌っていました。フランスでは日本で昔、歌われたフランスの歌がオリジナルの歌手の歌声で自然にどこからか聴こえてきたりもします。
時代の流れに消えてしまった素敵な美しい文化も、自分がそこに視点さえ合わせれば、情報が溢れた社会から、宝を見つけることが出来ます。

芸術で大切なことは星の王子様のように、心で感じることだと筆者に教えてくれたのはフランスなのです。

ライター:Miyabi@フランス


ワーキングホリデー費用を節約しよう 台湾でワーキングホリデー ワーキングホリデー 広告募集中 フランス専門 ワーキングホリデーのサポートならミルジョワへ