海外で生活をしていると、身の蓋もないような苦労を経験するものです。
少なからず私は去年の冬、ハンガリーで人生最大の挫折を経験することになったんです。

当時の私はライターとして働いていて、毎日〆切に追われる日々を送っていました。でもある日突然、自宅のWi-Fiが壊れて仕事ができなくなってしまったんです。
しかも、そんな矢先に翌月からの契約を打ち切られてしまい、数日後にはクレジットカードの被害に遭い、貯金が全て消えました。
そしてさらに、これが一番辛かったんですが、トイレが突如として壊れます。

ネット環境を失い、仕事を失い、お金を失い、トイレを失う。笑

家にいても残りの仕事ができないので、カフェに行くしかない。でもお金がないから行けなかったんです。しかもトイレは流れない始末、いくら頑張って修理しても直らない…汚物が溜まっていくだけ。

不幸が不幸を呼び寄せるように、全てがこの1ヶ月の間に起きてしまいした。
仕事もお金も失い、新しい仕事を探そうとしてもネットが使えず何もできない毎日。
本気でホームレスになることも覚悟していたんです。

そこからは惨めな日々で…身体にも発疹がでてきたり。

深夜になればMacbookを持って、近くにあったカフェに通い続けましたね。お店も閉まってるので外から店のWi-Fiを盗み、路上に座り込んで作業をする毎日。お金の心配に追われながら、一人路上に座り込んでパソコンを朝まで触っていました。

寒かったし、本当に惨めでした。そりゃあ、目の前を通る人にも笑われます。どれだけフードを深く被って、どうにか顔を隠していても恥ずかしいんです。側から見れば、パソコンを開いているただのホームレス。

でも、そんなある日、見ず知らずのお爺さんが手を差し伸べてくれたんです。
彼は私の下の階に住んでいるオジサンでした。
「何をしてるの?」と聞かれるもんだから事情を話すと、ニコッと笑って部屋まで招きいれてくれたんです。

そして、温かいコーヒーを煎れてくれました。

それから、彼は自宅に引いているWi-Fiを私の部屋まで伸ばしてくれて「これで頑張ってね。また来たくなったら何時でもおいで」と言ってくれました。
あの時のことは、今でも忘れられません。
そして、改めて「感謝する心」の大切さを気づかされました。

大事なものを見つけれた今。
この先、あの時以上の苦難があったとしても感謝する心だけは忘れず、これからも頑張りたいと思います。

ライター:MaeSo@ハンガリー
Twitterリンク:https://twitter.com/SohMaeda_
ブログリンク:http://sohmaeda.com/
自己紹介:1993年、熊本県生まれ。2014年「THE MINORITY SHOW」を個人発刊。2018年から正式にフリーライターへ転身。たまにブログで海外生活についてを発信中。


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