なかなかフランスに慣れないと話したら、日本の実家から両親がフランス語の教材を良かれと思い、大量に送りつけてきた・・・実はフランスで出会った日本人の方、そして私も経験したことでした。もちろん教材で解決するならとっくに解決してるし、自分が必要じゃない教材を送られても、困るだけでした・笑。
今は、ネットでも教材はあります。ただ、たいへんだね、という共感や励ましが必要だっただけです。気持ちはありがたいけれど、気持ちが伝わらないことにがっかりしました。言葉が通じないどうのこうのではなく、言葉の問題ではなく、フランスでの気持ちや文化の違いに当初打ちのめされるからです。
フランス人のかなりありがた迷惑のアドバイスもたくさんありました。彼らからの共感のないアドバスは、嫌だとか、望まないと拒否しても、ゴリ押しして無理やり従わせるような、空気が読めない時代遅れのもので、逆にかなり悩みました。
滑稽なところでは、筆者が、カレーライスを作った時の話。おいしいカレーライスは、ライスも温かい出来たてならさらに、おいしいものです。ところが、某フランス人に任せたところ、出来たての米を洗わないと! と、私にアドバイス。突然、アライグマのように冷水で、ホカホカの米を洗ってしまいました。米は、ベチャベチャに冷たくなり、最悪なカレーライスに・涙。
料理上手、料理のセンスあり=フランス人ではありません・笑。
最近のフランスは、おもてなし番組やパティスリーのテレビ番組があったり、海外に出たことがあるフランス人も多いのです。料理に気を使う今どきのフランス人は、たくさんいますから、受け入れるアドバイスも人を選んでから。まずいのはまずいと、はっきり言いましようね。
また、掃除が嫌いだと言うフランス人が、筆者に掃除のしすぎだと、うるさく変なアドバイスばかりされたこともありました。あなただけ、そうしてね。。と、かなり迷惑でしたが・・・。
人間は、義務と責任があり、基本的なやることはやってから、自由なことをするのが大人です。やることもやらないで、自分を正当化するのは、時代遅れです。フランスのゆとりは、だらしないではありません。
フランスではよく本音で話すし、フランスにしかいたことがない人たちは、変なアドバイスで自分の考えをゴリ押しすることも多いように感じます。そんな場合はスルーして自分軸でいましよう!
日本をよく知っている人たちからは逆にアドバイスを求められたりもします。人には、様々な価値観があり、正しいとか、正しくないとかではなく、生きてきた背景や住む世界のルールが違います。アドバイスはしても、相手がそう思わなかったら、ゴリ押しをすべきではありません。謙虚で、ゴリ押ししないのは、きっと日本的な良い所だと思います。
話し合いをして妥協点を見つけられなければ、縁が切れても、無理に相手にへつらうこともありません。相手のアドバイスが正しいわけではありません。フランスは、特に行政もよく変わるので、必ず自分の目で確認して、最後は自分の意思で決める。自己責任が大事ですね。
日本的な感覚で、「揉めたくないから」と、本当は自分は同意できないのに、変なアドバイスを受けて我慢することは、フランスではやめましよう。
ライター:Miyabi@フランス