フランスに来てから日本的な思考とフランス的な思考の狭間でたくさん悩みました。
日本では、みんな同じ、出る杭は打たれるの思考が強く、自己表現や自己主張をすることに躊躇してしまいますね。逆にフランスでは自分の確固たる自尊心を持って自己表現、自己主張が出来ないと根本的に相手にされなかったりします。察するということがフランス人はほとんどないので、自分の踏み込んでほしくない心の領域にずかっと入ってこられることも日常茶飯事です。良く言えば強い思いやりなのか、悪く言えばコントロールしようとしてるのか、人の気持を聞くのがめんどくさいのか、なんだか分からないこともたくさんありました。
自分を守るのは自分。遠慮したり相手を考えても何も伝わらないし共感されないことも多いです。なので特に自分はそう思わないことについては、気にしないで強く主張していく方がフランス人と対等な関係が築けるでしよう。

ちなみにフランスでは、タトゥーをしてようが、派手な格好をしてようが、離婚しようが、不倫しようが、LGBTであろうが、日本で言うマスコミが騒ぐようなことは、問題になりません。個人の私生活の問題で社会に謝罪なんて普通はありえません。無理に社会に合わせたりしなくても、ありのままの姿で普通に生活しています。

ところで、フランスではパートナーがいてもそれぞれ仕事があって独立しているため、事実婚のパックスを結んで結婚をしない人たちが多くいます。そのため、我慢しないで別れるのも日常茶飯事。子供がいる、いないに関係なくあっさり別れてしまいます。
結婚していても裁判所を通すたいへんな手続きでも、相手が嫌だと思うと簡単に弁護士を付け一方的に別れの手続きをします。調停員制度もなく、あっけらかんと条件の話し合いになり、離婚。別居なら二年間で自動離婚になります。自己憐憫、執着、依存をしている間もなく、理由に関係なく、パートナー関係はあっさり強制終了になります。だから、日本的な貞操観念も通用しないし、日本人の感覚で我慢して別れないように努力しても、相手の気持ち一つで人生がガラリと変わります。
フランス人とフランス滞在中に恋に落ちたら、現実的に一生パートナーとして一緒にずっと生きていけるかどうかはかなり難しいように思います。たとえフランス人のパートナーとの愛を貫いても、自分の仕事を持ち、フランスで一人やっていける確固たる土台を作ることは大切。フランスに住み始めてから、様々な葛藤や試練を経て筆者はありのままの自分で良いのだと覚醒、確信しました。
フランス人は極度な無理を全くしないし、ありのままの自分をまず一番に大切にする個人主義の国です。人が何を言おうが自分自身をしっかり分析して、あるがままに自分が生きたいように正直に生きているフランス人たちからはきっと学ぶことが多いでしよう。

無理をしない自分らしいありのままの正直な生き方を、フランスで皆さんも見つけて下さい。
生きている時間は何をしていても過ぎて行き、限りあるものですから、フランスに行きたいなら行ってみればいい。やりたいことは、待ったなし。後悔なく果敢にやり続けましよう。

ライター:Miyabi@フランス


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