デンマークでは、3月に政府の財務省と産業・ビジネス・金融省がデンマーク国家人工知能戦略を発表しました。これは、昨年24のEU加盟国とノルウェーが共同で著名した人工知能に関する協力宣言をし、12月に調整計画が発表されたことに基づいていると思われますが、大きく4つの目標が提示されています。

まずは、デンマークが人工知能に関して、人間中心で共通の倫理基盤を持つこと。次に、デンマークの研究者は、人工知能の研究開発を行うべきであり、デンマークの企業は、人工知能の開発及び利用を通して、成長を達成すべきである。さらに、公共機関はワールドクラスのサービスを提供するために、人工知能を利用すべきだ、というものです。

と、難しいことをずらずらと書きましたが、政府は、医療・エネルギーと公共サービス・農業・交通を優先していくとのことだそうです。
これができるのも、デンマークはデジタル先進国だから機能できるのだと思います。CPRナンバーという個人番号はなんと1968年から発給されています。それがもとに、15歳以上にはインターネットのID 制度を使用して行政だけでなく、一部民間のサービスや銀行サービス受けることができるNem IDの普及され、borger.dkという公共ウェブポータルサービスを通じて、各種社会保障情報・給付金関係サービスのポータル、医療のサービスポータル Sundhed.dk、税務サイトののポータル Skat.dk、電子郵便サービス e-boks.dk、法人支援ポータル Virkのシステムを管理使用できることになっています。

医療に関して言えば、AIによって、医者が病気を迅速に診断したり、病院のより良い稼働率に貢献すると見込んでいます。というのも、デンマークの医療システムは、ホームドクターが診断したのち、病院へかかるかどうか判断されるのですが、病院で検査してもらうまでの「待ち時間」が非常に長く、3ヶ月も待たされることは普通であるので、かなり期待値が高いのです。
「目に見えて」ということでは、日本と同じように介護用の動物ロボットが老人ホームなどに導入されたり、子供たちも学校でロボットを使いプログラミングの授業が行われたりしています。また、デンマークの一戸建ての家は広い芝生の庭がある家が多いので、プログラミングされた芝刈りマシンが動いているのを目にするようになりました。
一方で、個人情報がこれだけ集められているので、管理に関して不安の声も聞かれるのが現状です。

ライター:nao@でんまーく


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