フランスで楽になった、と感じたのは時間に急かされなくなったこと。私が日本で住んでいた街は、夜でも明るくて、一日眠らない街でした。終電になることもあったり・・・そう、いつも疲れていました。

フランスに来てから子供の頃のような時間での普段の生活。暗くなる前に家に帰り、夜の11時までには就寝。一方で朝は早起きで一日が始まります。自然な身体のリズムに逆らわない生き方をすると、身体も元気になります。

フランスでは基本、店は7時には閉まります。病院など夜勤のある仕事も、夜働く人、昼働く人にはっきり専門が分かれ、生活リズムを壊さないようになっていたりします。日曜日に店がほとんど閉まっていることも最初は不便だと思っていましたが、逆に店が開かないのであれば平日にさっさと買い物を済ませて、週末はお掃除以外は、自分の時間。今はゆっくり趣味や勉強をしたりしています。

先日、フランス人の方に「日本では子供も忙しいのでしよう?」と聞かれました。そしてさらに「子供の頃、寂しくなかったんですか?」と言われて、深く考える所がありました。筆者は、学校の後に塾や習い事や家庭教師までいたので、家族でゆっくりご飯を食べることはなく、家に帰るのは10時過ぎ。休日も長期の夏休みも、塾にいました。。。

ところで、フランスでは日本で言う婚活のような必死さがなく、独身でも、老齢でも1人でいることを謳歌している人も多いです。また、事実婚が多いので、恋愛も自由で、マクロン大統領みたいな年の差も関係なく、アモールに生きている人もいます。
さらに浮気で離婚裁判になったとしても、浮気という行為自体は犯罪的に批判されることもありません。亡くなったミッテラン大統領も、プライベートの浮気を記者に問われた時に、「それで?何か?」とあっけらかんと答えたのは、有名ですね。日本のようなプライベートなことでテレビで謝罪ということはありません。

個人主義は、自分に責任を持たないといけませんが、人や社会に流されない自分らしい生き方が出来ます。
フランスは、人間らしくありのままに過ごしやすい国なので、フランスに住んでしまうと、日本の生活は重く感じるかもしれません。

ライター:Miyabi@フランス


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