海外に行く際、知っておきたいのがその国の「水事情」です。
日本では水道水を飲んでも問題ないとされていますが、これは世界的に見ると結構珍しいです。世界の先進国の中でも水道水を飲んでもいいとされている国は意外にも少なく、ある情報によると、たった15カ国だけとも言われています。
ポーランドは残念ながらこのリストには入っておらず、水道水は飲まないのが推奨されています。ただ、首都のワルシャワでは飲む水としての基準を満たしているともされており、一応は「飲める」水のようです。
ただ、ポーランド人は基本的にこれを信じておらず水道水は飲みません。飲む場合は、少なくても沸騰させてから飲みますが、それだと味がよくありません。
筆者もポーランドに3年住んで、正直何度か水道水を沸騰させずに飲んだことはありますが、まだ一度もお腹などを崩したことはありません。これは、おそらく幸運なだけで目に見えない体の不調を起こしていた可能性があります。このことをポーランド人に言ったら、「明日病院だね」と冗談で言われたのを覚えています。
水道水は基本的に飲まない方が無難で、ミネラルウォーターがどうしてもない場合は少なくても沸騰させて飲みましょう。
ワルシャワの水は飲めるけど飲まない理由として、パイプの劣化があります。水自体は基準を超えて害がないとされていても水道局から市民の家にやって来るまでにパイプを通ります。どんなに綺麗な水でもアパートによってはまだ古いパイプもあるので、そこを通って来ると考えるとどうしても飲みたくないのです。どこが古いパイプかは外からではわかりません。
ポーランドの水は飲めなくても、どこでも手軽にミネラルウォーターが買えるので正直そこまで不便はありません。値段も考えられないくらい安く、500mlだと安いもので20円程度、高くても50円程度だと思います。少し大きめの1.5lでも安くて30円〜60円程度で購入できるので、健康面を考えたら買わない選択肢はありません。あと、まとめて買いたい場合も1.5Lが6本入ったものや5Lや6Lのボトルも売っているので必要に応じて選んでください。
ポーランドでは、日本にいる感覚で水道水を飲んでいるとお腹を壊して病院にお世話になるかもしれないので、水道水なら最低でも沸騰を、安いミネラルウォーターを購入するのが理想です。
ライター:Kohei@ポーランド