私のフランスで一番の観光のおすすめは、ストラスブール。ここは、ドイツとフランスの文化が戦争等により、とても密接につながり、独自の文化を持っている街です。
フランスにいても、ドイツのような建物が並び、食べ物や言葉にドイツの影響が色濃く残っている場所です。アルザスの民族衣装もとても素敵で、様々なお土産に民族衣装を来たキャラクターとコウノトリのマークが使われています。
フランスでおすすめの観光の二番目はナンシー。この街にはナンシー美術館、ロレーヌ美術館、ナンシー派美術館等の有名な美術館、水族館等、あちこちに見どころがあります。特に、おすすめは、エミール・ガレやドーム兄弟の作品が多く所蔵してあるナンシー派美術家です。
三番目は、メッスでしょう。メッスはモーゼル圏にあり、ナンシーの隣の街です。メッスは、昔、ドイツだったこともあり、フランスなのにドイツのような建物が多く残されています。メッスのサンチテエンヌ大聖堂は、ヨーロッパで一番のステンドグラスの表面積のある、大きなドイツ建築のカテドラルです。フランスの有名な詩人のポール・ヴェルレーヌの生家もあります。メッスは、とても綺麗な街で住むにしても治安も良いのでおすすめです。
おすすめ観光の四番目はリヨンです。リヨンは、とても大きな街ですが旧市街や大きなカテドラルが3つあり、都会と歴史が同居した街です。大きなショッピングモールも2つあり、様々なモダンなイベントが行われます。星の王子様の著者のサン=テクジュペリの生家もあります。
五番目は、マントン。フランスの南というとカンヌやニースが有名ですが、カンヌは映画の他は、あまり何もなく、ニースはカジノ等もあるので、治安的に気をつけた方が良いでしよう。カンヌもニースも海辺で美しいのですが、もっとイタリアに近いマントンは、フランスの南の文化がたくさんあり、とても美しい場所です。マントンは、ジャン・コクトーが愛した街で、コクトーの美術館があります。
フランスは、大都市の観光が世界的に有名ですが、治安が悪いとか、人が多くて汚いとか、何度も行きたいとフランス人はあまり思っていない人が多いようです。
番外編ですが、フランスは戦争の歴史が多く、ベルダンという場所は一度行ってみることをおすすめします。ここは、フランスで一番、戦争がひどかった場所で、戦争で亡くなられた人たちの無数のお墓や爆弾で大きな穴でボコボコになった土地等、フランスはおしゃれの国だけではないことや、歴史から学ぶことは何かということを考えさせられる場所です。
フランスは、あちこちに見どころがあり、パリに行けば、すべてが分かったとは言えません。地方に行けば行くほど、独自の文化があり、国境のあたりでは、隣の国の文化の影響があったり、とてもおもしろい国だと思います。できるるだけ、あちこちフランスの国内を観光することをおすすめします。
ライター:Miyabi@フランス