最初のフランスでの語学学校は、ビザの強制的な学校(筆者の場合はワーキングホリデーではなく、結婚によるビザでしたので、一定レベルのフランス語の習得が義務)でした。二週間あまりの授業で、いきなりフランス語の検定試験に合格しなければならず、ほとんどフランス語が分からない状態で、過去問を暗記して、試験を受け、なんとか合格しました。
いろいろな国の人たちが授業に出ていましたが、フランス語圏の移民の人たちは日常会話に困らないフランス語が話せるのですが、筆者の場合は全くゼロの状態で、クラスでは落ちこぼれでした。。。さらに他の生徒は英語が話せないし、先生も英語が話せないので、全く意思の疎通が出来ず・・・習慣の違いで、授業で大騒ぎをする人たちがいたり・・・と、実は授業は結構苦痛でした。
そんなトラウマから抜け切れず、フランス語の学校に行くのに抵抗がありましたが、数年ぶりで、新しい所に引っ越してから、無料の市民講座のフランス語教室があることを知り、勇気を持っていきました。そこでは、同じようにいろいろな移民の人たちも学校に通っているのですが、とても親切で、みんなが仲良く学んでいました。先生はフランス語のみ話しますが、下手なフランス語でも、根気よく、一生懸命理解しようと、分からない人たちの気持ちが分かる優しい先生でした。
フランスの生活では書類などでが困ることも多いのですが、フランス語教室がある施設の人に教えてもらったり、先生に教えてもらったりと、フランス語だけではなくみんなが困ったことは、助け合う場所でした。教室が終わってからも先生に自主学習で分からない所を聞くと、一生懸命分かるまで親切に教えてくださり、どんなことも褒めていただいて、自分に自信が持てました。
また、季節ごとにみんなで集まっていろいろな国の料理を作るというイベントがあったり、年齢や国に関係なくみんなが集う、素敵な場所でした。語学を学ぶことがこんなに素敵なことなのだということも教えられました。
特に、アラブの人は文字が書けないし、教材や辞書もなく教育を受けることが出来なかった人たちが多いのですが、一生懸命、少しでも出来るようになりたいと、年齢に関係なく学ぶ姿勢に感動しました。ハンディキャップを持った人も学んでいたのですが、誰にでも親切で明るく、筆者はその人から人生を学びました。
筆者は参考書や辞書など、勉強のツールがたくさんあるにもかかわらず、フランス語を敬遠していたことは感謝の気持ちが足りなかったのだと反省して、今後も出来る限りフランス語の勉強を続けよう、資格を取ろうと、人生観そのものが変わりました。
高いお金を払う語学学校もありますが、街でやっている無料のフランス語の講座は様々な文化の人たちと交流が出来るので、ぜひ、行ってみて下さい。
語学だけではなく、人生を学ぶチャンスがありますよ。

ライター:Miyabi@フランス


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