フランスでは(仕事の種類によりますが)正社員でも17時前に帰宅するフランス人が多いと思います。そのような職種は、お給料が安いのですが、時間はたっぷりあります。パートナーと二人で、働けば、普通の暮らしが心配なく出来て、時間に余裕がある生活が出来ます。
週あたり、35時間が基本の労働時間なので、残業がなければ、かなり楽な労働時間です。学校の先生を例にすると、水曜日あたりに一日休みがあるので、週4日の勤務で、春休み等の学校の休みも一週間以上あります。

フランスは、国民の休日が日本より少ないですが、バカンスが日本よりもかなり長いので、かなりプライベートな時間をゆっくり過ごすことが出来ます。
もちろん、残業や休日出勤がある仕事もフランスにはありますが、残業でも、19時から20時までには家に帰るのが普通。このほか、きちんとしなければいけないという緊張感がない職種もたくさんあり、お客さんがいても、目の前で、おしゃべりをしたり、人がたくさんいて混んでいても、ゆっくり仕事をしたり、適当にマイペースな仕事でも許される職種もあります。

ところでフランスは、休日は社会全体がお休みというのが基本です。日本では、休日もお店が開いていたりしますが、フランスはお休み。なのでフランスに来ると、休日にどうしたらいいかわからなくなるという方も。
お金や車があれば、旅行に行けますが、特に、お金に余裕がないと、毎週、同じような退屈な休日になります。趣味を持ったり、独自の趣味等の世界があればいいのですが、友達やパートナーの家族がいれば、長い会食になり、ずっとおしゃべりに付き合わされるということも日常茶飯事です。
長い会食で、フランス語だけで、長い間、同じようなどうでも良い話題を、延々とフランス人は話をしていることも多いので「スープの冷めない距離」や「腹八分目の関係」というのが出来ず、べったりで、辛いと思う人もいると思います。
そんな場合は、人に合わせて我慢をしないのがフランス流。ある程度の時間で退座して、散歩に行くとか、カフェや美術館等に行くとか、自分の趣味を楽しみましょう。

ライター:Miyabi@フランス


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