台湾は観光産業が盛んなので、最近では、色々なところで外国人観光客に向けたモバイル決済が導入されてきているようです。
しかし、現地の台湾人もモバイル決済を利用しているのかどうかというと、体感的にはまだまだ現金主義という人も多いように思います。ですが、そんな台湾人たちの間で普及率が高く、便利な買い物代金の支払い方法があるのでご紹介します。
それは、悠遊卡(ヨウヨウカード)というチャージ式の交通ICカードを使った方法です。
元々は地下鉄やバスの乗車料金の支払いに利用するカードなので、MRTの駅の券売機やコンビニで購入から現金のチャージまでが簡単にできます。
自分で好きな金額をチャージしておけば、スーパー・コンビニはもちろん、百貨店やドラッグストア、カフェ・ドーナツショップなどたくさんの場所で会計時に使えます。数は多くはありませんが、医療費の支払いに使える病院もあるようです。
また、スマートフォンの連携アプリがあり、チャージ残高や使用履歴をすぐに確認できたり、悠遊卡で買い物をすると割引があるなどのお得な情報も配信されているので、カードを購入したあとは、併せてアプリもダウンロードするのがおすすめです。
私が個人的に便利だと感じるのは、1元単位の小銭でもチャージができるところです。
台湾の各小売店では価格競争が激しく、商品の値段は1元単位で細かく設定されているので、いつのまにか財布の中がおつりの小銭でパンパンということもありますが、そういったときは悠遊卡のチャージに使い財布を軽くしています。
とても便利な悠遊卡、台湾では子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、現地で生活する人々にとっては欠かせないものとなっていて、利用できる範囲もどんどん広がってきていますが、まだまだ夜市の屋台のような個人店では使えません。
ただ、屋台のおじさんやおばさんとおしゃべりをしながらお金のやりとりをするのも台湾生活の醍醐味かと思うので、それがなくなってしまうと少し寂しい気もします。
便利に変わっていく部分と変わらない部分、どちらもうまく使って台湾生活を楽しみたいと思います。
記事提供:台湾のニュースで学ぶ中国語
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