年が明け、今年から新しく海外で生活を始めるという人もいらっしゃるかと思います。今回は昨年ヨーロッパで生活し感じたことを、これから海外生活を始める方に向けての注意点として、いくつかご紹介をできればと思います。
連日のニュースで報道されているように、難民や、テロの問題は落ち着くことはなく、今年も激動の一年となりそうなヨーロッパ。これまでの記事でスロバキアの治安の良さをお伝えしてきましたが、スロバキアも含めたヨーロッパ全体の動きを見ればもちろん、決していつも安全とは言えません。スロバキアはEU加盟国でありシェンゲン協定国でもあります。一度入国すれば協定国内の移動は自由なので外国に行くことも多くなるでしょう。あまりにも気軽に行けてしまうので、いつの間にか危険意識が薄れてきてしまいますが、いつ何が起こるかわからない状態にあることを常に忘れずに行動することは大事です。
また、スロバキアの変化についていえば、この一年でも目に見えてわかるほどに先進的になってきています。私が来たときよりも、新しい建築物が増え、メインのバスステーションは一新し、随分と明るい雰囲気になりました。日本人も少しづつ増えて来ていて、また物価も緩やかに上昇しています。チェコやハンガリー、ポーランドなど東欧自体に注目が集まっていることもあり、日本食の進出や、交通網や商業施設の充実など、暮らしやすさはどんどん増して行くでしょう。しかしまだまだ日本のように便利とはいきません。思っている以上に大変なことはきっとありますが、予想外の事態に遭遇してもその違いを知ることも海外で生活することの面白いところ。
私は初め、持っていったスマホのSIM設定がうまくいかずかなり焦りましたが、それから9ヶ月フリーwifiのみで過ごしているうちに、今ではもうスマホに頼らずにどこでも行けてしまうようになりました。荷物も必要最低限の物だけとなり、日本にいた頃よりも圧倒的に身軽な生活を送っています。
自分の中の価値観が変わってきて、以前よりも自分らしく生きているなと実感しています。海外生活での苦難を乗り越えることは、知恵や度胸がつくだけではなく新しい自分を発見するきっかけにもなります。事前に準備や計画をしっかりすることももちろん必要ですが、予想もできないトラブルやアクシデントを楽しめる気持ちを持つことができれば、怖いものなしの海外生活を送れることでしょう。
ライター:かわにし@スロバキア