私にとって2017年に起きた台湾でのニュースと言えば、 映画『天空からの招待状:看見台灣(中国語タイトル)』で知られる齊柏林(チー・ポーリン)監督が撮影中に亡くなられたことです。
この映画は3年かけて全編空撮という手法で撮影されたドキュメンタリー映画で2013年に台湾で公開されました。
映画の前半では山、海、森林、水田、各都市の美しい映像が続き、改めて台湾は豊かな自然に恵まれた国だと感じさせられます。
後半になると突然映像が変わり、工場の煙突から吐き出る煙や工場排水が流れている河川、 切り崩された岸壁など台湾が直面している環境破壊についてありのままを映し出しており、自国の環境破壊について考えるきっかけとなりました。
そして、環境問題について、現在、最も深刻になりつつあるのが大気汚染です。
台湾では肺がんで原因で亡くなる人が多く、しかも徐々にその割合が高くなってきているをそうです。 近年、肺がんで亡くなった女性のほとんどが非喫煙者だったため、大気汚染が原因ではないかとささやかれています。
台湾では1.8人に1人がバイクを利用していて、街中で走るバイクの多さに驚かされますが、 それだけ排気量の排出量が多いということです。また、PM2.5や黄砂も飛来してくるので、 空気が霞んでいると感じる日も多いです。

これから台湾で生活を始める人にアドバイスをすることは、まず外出時にマスクを着用することです。
台湾の夜市にはいろいろなデザインの布マスクが売ってあるので、自分のお気に入りを探すのも楽しいと思います。 布マスクなので洗って繰り返し使えるのでエコですね。それから、出先から戻ったら、手洗いとうがいを徹底すること。

PM2.5の飛来情報は目で確認するだけでなく、ウェブサイトでも確認できるので、 濃度が強い日はできるだけ屋内で過ごすこと、それから、洗濯物を外に干さず、コインランドリーを使用すること。
そして、お金の余裕があるなら空気洗浄機を利用するのもいいと思います。台湾でも日本製の空気洗浄機は人気があります。 また、台湾政府も365億台湾ドルの予算をかけて2019年末までに大気汚染の改善に取り組むと発表しています。

齊柏林監督が撮影中だった続編には日本や近隣諸国が直面している環境問題と台湾との係わりについて撮影するという構想があったそうで、 台湾大手の中華電信公司の会長は監督の意志を受け継ぎ、スポンサーとなって、続編の撮影を協力すると発表しています。

記事提供:台湾のニュースで学ぶ中国語
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