ポーランドの冬はとにかく冷えます。マイナスになるのは当たり前で、年末年始の時期には雪が積もることも珍しくありません。地面も凍っているので、歩く際は十分気をつけてください。

寒さに加えて冬のポーランドは日照時間がとても短くなります。夕方3時半頃には太陽が隠れて暗くなります。これは寒さよりキツイことだったりします。
そんな寒い時はとにかく室内で過ごす!…と思いますが、ポーランドでは年末年始になると街の中心地を中心に多くの人が花火を上げて楽しんでいます。

日本では「花火」と言えば夏の風物詩のような感覚ですが、基本的にポーランドではこの寒い時期、年末年始のカウントダウンに合わせて大きな花火が打ち上がります。ワルシャワだと旧市街やビスワ川沿いなど、街の至る所で花火が上がっています。年末になると、たとえ家にいても周囲の花火の音が聞こえるなんてことも珍しくありません。

ワルシャワ旧市街には非常にたくさんの人で賑わっているので、周囲のレストランは満席になることが多いです。もし年末年始に外食を予定している人は、事前にお店に問い合わせて予約しておくことをオススメします。
空気が澄んでいる冬の花火は、言葉に表せないほどキレイです。夏場の花火大会とは一味違ったものが楽しめると思いますよ。

あと、ポーランドでは玄関ドアに白チョークで「K+M+Bその年の西暦」と書いている家庭があります。一体これは何なのか?
最初、これを見たとき誰かがいたずらしたのかな?住所なのか?工事の際に書いた何か?など思っていました。実は、これはカトリックが大きく関係しているのです。「Christus Mansionem Benedicat」というラテン語の頭文字で、「キリストよ、この家を祝福したまえ」という意味です。カトリックのおまじないのようなもので、これを書いていると不幸を回避できると言われています。
あと、+はプラスではなく、十字架です。西暦の書き方はいろいろあって、最後に書く場合や「20 C+M+B 17」や「20+C+M+B+17」など挟んで書くこともあります。

ポーランドに来た際に、最初に疑問に思うことかもしれませんが、意味があって決して落書きではないのでご安心を!
いかがでしたか?今回は、ポーランドでの年末年始について紹介しました。凍えるような冬のポーランドは、みんなでキレイな花火を観て温まりましょう。

ライター:Kohei@ポーランド


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